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企業レポート

最初の山楽しみ シンポ 8月29日 (2023.08.28)

ポジションが上がる 
旧名古屋工場跡地にアミ洗浄工場
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 シンポ(5903)は連結続伸。中長期一段と拡大。ポジションが上がる見通し。2022年5月稼働した新名古屋工場(11億円)に続き22年7月旧名古屋工場跡地にアミ洗浄工場(18億7000万円)着工を発表。25年1月稼働の見込み。19年4月立ち上げた九州のアミ洗浄事業が前期黒字転換。人手不足と相まって顧客のニーズにこたえるもの。さらに、事業拡大が見込まれる。21年9月、トップをはじめ生え抜きで固めた新体制が軌道入り。北米の連結子会社を清算しすっきりした。コロナ禍・ウクライナ危機に拘らず前期最高益を更新し10円増配。今期出遅れたものの底堅い。前回述べたように、外食で唯一勝ち組といわれる焼肉業界。国内約2万2000店舗・1兆2000億円市場。過剰出店と大手の相次ぐ参入により倒産も増加。23~24年正念場とみられる。同社も原材料と販管費高騰を受けて価格改定。一連の合理化もあり採算が改善した。設立来、半世紀余り。3分の1を占める製品のほか部材品、据付工事、その他内装工事など二人三脚で繁盛店をつくり出す事業。新たに処理水や異常気象、中国の不動産バブルなど踊り場で比較的確り。新規をはじめ改装・改築、内装、空調、ダクト清掃など一連の関連受注に凄味。業界と一連托生。徹底している。新体制になって無煙ロースターほか無煙調理器、省エネ・空調システム、脱煙・脱臭システムにアミ洗浄を加え5つの事業を確立するのが課題。設立100年(2071)に向け後半スタートを切った。アミ洗浄の場合、業界の泣きどころを後方支援するもので成功すると波及効果が大きい。それも、一時代を画した旧名古屋工場跡地を再開発。30年デフレの出口で福岡と名古屋に設備投資を敢行した。何より、創業者(享年68歳)が喜んでいる。来年以降インフレが予想され、処理水や異常気象、中国バブル崩壊も影響が大きい。算命学によると、23~24年(卯・辰)うだつを上げる年。25年まで約4年続き3年後28年から大きな上昇線。これまでの頑張りが実り始める。天もやれという。日本の国運が23~25年最高でどんなピンチも吸収できる。
 2024年6月期(連結)は、売上高67億0400万円(4.9%増)、営業利益10億6000万円(10.8%増)、経常利益10億7000万円(10.0%増)、純利益7億3100万円(7.1%増)の見通し。配当35円(期末)を据え置く予定。直近10~15年焼肉ブームの反動といわれながら締まって見える。米国の子会社を清算する一方、中国子会社や台湾情勢に気を揉んでいる。しかし、国内拠点の再構築から中長期光明が見える。28~30年絶好調で仕込み如何。どんなピンチも次のチャンスンにつながるという。安藤社長(62)も23年山のてっぺんで燦然と輝く。情より理性がまさる。持久戦に強いという。上場(1997)以来四半世紀。人材が切れ目なく育ち花を咲かせる時がきた。算命学で唯一幸運の山が二つある。直近の時価総額73億円(前期末純資産62億円)。最初の山が楽しみだ。※5月2日発表予定の決算にご注目ください。

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