今、来期反転 中京医薬品 7月11日 (2023.07.10)
前期主力の配置底入れ
全社増収増益に向けて動き出す
企業HPご案内 前回の企業レポート
中京医薬品(4558)は前期底入れ。今、来期反転の見込み。上振れのきっかけをつかんだ。主力の配置販売の反発によるもので、前期10億5600万円(13.9%増)計上し続伸の見通し。コロナ明け・ウクライナ戦争長期化を巡り円安、原材料、のれん償却など経済正常化に伴うハンディを吸収。全社増収増益に向けて動き出した。配置医薬品業界唯一の上場(1997年)、最高純利益4億1400万円(2002年3月期)を踏まえ長い助走の積み重ね。基本に戻った印象を受ける。業界規模約1100億円、ドラッグの80分の1といわれながら、文科省が2025年以降薬学部の新設を認めず生成AI革命のさなかだ。少子高齢化、後期高齢者や全国の空家急増と相まって様相一変。中長期医師や薬剤師、ドラッグ過剰も考えられる。配置医薬品は古くから全国に見られ、修験を源泉とする廻壇配札由来といわれる。地政学的に富山が有利な条件など何もない。それが富をもたらし電力や精錬、金融など人間中心の情報システムが多くの産業の起源になった。300年以上続く配置医薬品普及活動によるもので、巡回者と巡回先双方の信頼第一に運営された。この先、ビッグデータや深層学習など情報技術で個人の信頼を確保できれば、根絶できない孤独死や家庭内暴力など課題解決の糸口になるという。昨年11月、業界大手広貫堂が品質不正で富山県から行政処分を受け、業界も起死回生のチャンスとみられる。ドラッグ8位で配置トップといわれる富士薬品グループにひきかえ、人事評価適正感や20代の成長環境でリード。携帯が普及する前に採用した新卒採用者に対し、正論や理屈に終始しない寄り添う気持ちが嬉しかったという。前回述べたように、1978年5月に設立以来、医薬品100%自社ブランド化7ヵ年計画に着手。企画、開発、営業まで自前主義。薬屋さんが考えた健康補助食品に定評がある。3月から「いつでもデリカ」を発売し「置き食サービス」も始めた。トップ交代(2019年5月)を境に加圧玄米、オーガニック有機野菜酵素、乳酸菌クィックシールドゼリー+ビフィズス菌&酪酸菌などヒット。ふれあい(対面)と信頼関係を取り戻し、懸場帳(かけばちょう)ゆかりの配置品に精気が戻った。2049年(創業100年)にかけて社長より稼ぐ猛者も考えられる。前期営業を譲り受けた静岡の約2万件が将来の布石。米銀やクレディ・スイス破綻をきっかけに世界の資金が国内に集まり追い風。3月のトルコ・シリア地震に緊急支援物資を送り注目された。
2024年3月期(非連結)は、売上高57億円(0.1%増)、営業利益8000万円(34.0%増)、経常利益1億円(25.5%増)、純利益3300万円(127.8%増)の見通し。配当5円(中間2.5円)を据え置く予定。価格改定に伴う数量減が懸念されるものの、製造業の国内回帰とインバウンド、設備投資など尻上がり。年後半にも経済正常化が見込まれ前向きだ。算命学によると、多くの人に夢と希望を与え2023、24年「うだつを上げる」場面。会長(78)と社長(59)が同運でひとつの時代が終わり「新しい世界をつくる」と出ている。若手が伸びているのも事実で、これから10年人口動態によるボーナス期。稼ぐ力が最大になる。伊勢の遷宮2033年にかけて経済拡大が続く運び。天地人味方につけた。※2月5日発表予定の決算にご注目ください。