ポジション上昇 スズケン 4月18日 (2023.04.17)
新中期計画に取り組む
これから10年トップ返り咲きも
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スズケン(9987)は続伸。ポジション上昇。あく抜けした。2023~25年度薬価改定を織り込むもので、前期4~12月連結尻上がり。営業利益率1.39%。トップのメディパルHD(7459)1.46%に肉薄し年度末も確りだ。昨年4月、トップ交代。新中期経営計画(23~25年度)を通じて第3の創業期に取り組んでいる。創業(1932年)、上場(1994年)に次ぐもので25年ターニングポイント。団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者。国民の3割以上65歳以上になるためだ。史上初の超高齢社会に突入し医療費負担が急増する見通し。以前2年に1度の薬価改定が21年度から中間年度開始もあり事実上毎年。医薬品卸や薬局経営も転機を迎えた。売り上げが伸び悩む一方、採算悪化に追い込まれ、22年3月末同社の連結従業員1万4032人(18年3月末1万5816人)。単体ベース同3178人(同3643人)で直近大幅に減った。1978年615を数えた医薬品卸売連合会の会員数70前後。これから3年正念場とみられ、あらゆるピンチが数年後チャンス。なくてはならない会社が残るわけだ。医薬品や診断薬、配送委託料などコロナ関連商材が約440億円(前中間連結)といわれ3月からコロナ明け。47都道府県すべて地域担当卸の選定を受け、各自治体単位で流通を担ってきた実績が新たな手掛かり。10年後、創業100周年に向けた初動と考えられる。医療流通プラットフォームのさらなる進化を目指す「キュービックスシステム」(スペシャリティ医薬品トレーサビリティシステム)が最大の材料。全国各地の中核病院に導入され、医薬品の流通品質向上に貢献している。サンバイオ(4592)と共同で開発した再生医療等製品における流通管理・投与スケジュールサポートシステムの特許共同取得も見逃せない。さらに、デジタル基盤強化や新規事業を促す上でCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を立ち上げた。医療用医薬品市場が僅か伸びる中でグループ全体の販管費改善が目立ち清々しい。前期第1四半期からメーカー向け販売情報提供に係る収入等について表示方法変更。販売価格が未決の見積もり方法も変更した。昨年3月、公取委が卸大手3社に独禁法違反で医薬品談合課徴金4億2385万円。今年3月、同社の連結子会社で翔薬にも同1億3328万円の措置。あく抜けした。同31日、自社株516万株償却。逐一前向きになっている。
2024年3月期(連結)は、小幅続伸の見込み。シェア上昇から付加価値拡大にシフト。前期に続き改良・改善が予想される。算命学によると、23~24年うだつを上げる年。努力が実りポジションも上がるという。初代運の会社だけに、親に頼らず自力で道をひらく。遅咲きの花といわれ、年を重ねるたび目上が少なくなり目下が多くなる。彼らに支えられ幸せを噛みしめる。浅野社長(56)はエネルギー全開。今年も絶好調だ。内面の視野が広がり解脱に向かう年。現実をかきわけて進むイノベーター。常識を超え自在に空を飛ぶと出ていた。上場約30年。人口動態でボーナス期半ば。これから10年、業界トップ返り咲きも考えられる。※2月9日発表予定の決算にご注目ください。