新名古屋工場リード
能力5割増が見込まれパワーアップ
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シンポ(5903)は好調。連結続伸の折り返し。通期連続ピーク更新の見込みだ。市場拡大と新体制によるもので、昨年4月稼働した新名古屋工場がリード。一昨年9月の株主総会を境に若返った役員とすべて生え抜きの執行役員が代替わり。コロナ禍、ウクライナ危機にかかわらず逐一結果を出している。直近の焼肉新聞によると、国内約2万2000店舗・1兆2000億円市場。外食で唯一勝ち組といわれ、過剰出店と大手の相次ぐ参入により倒産も増加。2023~24年正念場を迎えた。戦後日本で普及し小規模事業主が乱立。BSEや表示指導、生食規制など厳しい淘汰を受け入れながら衛生管理でレベルを上げた。「和牛」が日本グルメの筆頭格でコロナ後インバウンドに期待する声も少なくない。旧聞だが、新名古屋工場竣工に業界大手叙々苑の新井代表取締役会長が駆けつけ祝辞を述べた。同会長の近著「焼き肉一代」(日本食糧新聞社)にも同社の故山田社長(享年68)が登場。生前、無煙ロースターを開発し全国に普及。焼肉店の環境を劇的に改善した。「焼肉はディナーの王様」を提唱した熱血漢。2003年全国焼肉協会を立ち上げ、業界一丸の組織に発展した功績に対し、ご逝去されても感謝が絶えないという。
前期の受注実績(連結)によると、製品21億2900万円(13.5%増)をはじめ部材品10億0700万円(13.2%増)、据付工事17億1300万円(5.4%増)、その他内装工事10億5200万円(2.8%増)、商品2億6800万円(11.7%増)、アミ洗浄1億0500万円(13.1%増)。しめて62億7600万円(9.2%増)。これに対し、受注残高6億5500万円(11.7%増)と高水準。製品が全体の3分の1で改装・改築や新規参入に内装、空調、ダクト清掃など一連の関連受注3分の2。設立来、二人三脚で繁盛店づくりに東奔西走し24時間体制。原材料や物価高騰を受けて価格改定に踏み切った。19年4月稼働した九州のアミ洗浄事業が黒字化。昨年3月撤退を決めた北米子会社に対し中国の連結子会社が流動的。にもまして、30年デフレ終盤で約11億円投入した新名古屋工場が稼働しインフレをこなす場面。近隣旧名古屋工場の能力5割増が見込まれ中長期パワーアップ。じわじわ連結売上高100億円が視野に入りそうだ。1997年の上場から四半世紀を数え、人口動態によるボーナス期が10~20年続く見通し。嶋中雄二氏によると、日本の経済循環が2023~25年にかけて短・中・長・超長期すべて上振れ。ゴールデンクロスといわれ目を離せないところにきた。
2023年6月期(連結)は、売上高62億5000万円(0.7%増)、営業利益9億3000万円(4.9%増)、経常利益9億4000万円(3.8%増)、純利益6億3600万円(19.5%増)と従来通り。記念配5円を落とし、期末配当20円の予定。来年1月台湾総統、2月インドネシア、3・4月ウクライナとロシア、11月に米大統領選もあり正念場2年。このうち台湾と香港、インドネシアの営業展開が注目される。算命学によると、今年「うだつを上げる」チャンス。ひとつ目の山がやってくる。安藤社長(62)もステップアップ。絶好調だけに次の足場を固めるところだ。何より新名古屋工場が焦点。あるが儘受け入れ改良、改善を重ね2年目。さなぎから蝶になるという。どんなピンチがきても中長期チャンス。同郷のリンナイ(5947)やホシザキ(6465)も懐妊期間が長かった。※8月4日発表予定の決算にご注目ください。