証券ビュー

企業レポート

新年度も反転続く シロキ 4月6日 (2012.04.05)

中期計画の骨子詰める

国内再構築と海外展開が焦点

企業HPご案内 前回の企業レポート

 

シロキ工業(7243)は反転。持ち直している。震災、タイ洪水を主因に落ち込んだ自動車生産が急回復。新年度も続くとみられるためだ。同社の場合、トヨタ系6割強で前期からトヨタの連結対象。年頭にトヨタ社長が創立75周年、労使宣言50周年、工販合併30周年の節目。新しい歴史に向けて一歩踏み出すと述べたように正念場。昨年6月トヨタから松井社長(55)を迎え、同11月と3月組織改定に人事異動。決算発表を4月26日に控え、新中期計画の骨子を詰めている模様。発表直後好感しそうだ。というのも、前期はともかく直前期連結最高益を計上。負の資産を一掃しBS、PLともに黒光り。国内のサプライチェーン再構築、タイに続きインドネシア新工場立ち上げが次の手掛かり。2月以降円安、原油高との折り合いが気になるが、同計画は新年度から5年のプログラム。海外(3Q連結累計24%)拡大とシートリクライナ・アジャスタ中心に主力製品の展開力が焦点。今年と来年、インドネシア稼働を口火にもう一皮むける。トヨタの連結対象になり、この規模で200円台半ばの水準だけに魅力がある。今仙電機(7266)の例からも明らかだ。06年(60周年)を節目に10年がかり次世代対応。新年度から後半5年の仕込みにかかってきた。

2012年3月期(連結)は、売上高1100億円(6.5%減)、営業利益47億円(26%減)、経常利益44億円(22%減)、純益16億円(73%減)に見直した。昨年7月27日と2月6日の修正発表によるもの。配当は5円(期末3円)の予定。4Q追い込みが気になるところだ。5日269円で引けたが、リーマンショック後震災、タイ洪水をこなし、もうひと山やってくる。

>>購読ご案内