新体制発表し復調 アイケイ 10月25日 (2022.10.24)
6月と12月二段構え
上場20年で指折りのメンバー揃う
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アイケイ(2722)は代替わり。6月に新体制を発表し復調。12月持株会社に移行し来年を先取する構えだ。21年6月スタートした中期経営計画「IK Way to 2024」、24年以降「IK Way to 2027」によるもので、27年5月期をめどにプライム上場基準を遅滞なくクリアするのが狙い。前回述べたように、21年6月から40歳未満7人で構成する「Jr・ボード会議」スタート。新体制のリーダーたちが設立し、上場(01年12月)に次ぐ「第3の創業」を立ち上げた。22年9月持株会社移行に伴う子会社人事も明らかになり、12月1日付で飯田社長(67)が分割準備会社の取締役退任。現営業本部長、同業務チームマネージャー、同フードコスメ社長の若手3人が取締役に就任する予定。上場20年で指折りのメンバーが揃った。人口動態のボーナス期に相当しこれから10年伸びる。海外が利上げと株安でインフレからデフレに向かう一方、国内はアベノミクス巻き戻しによりデフレからインフレが見込まれビジネスチャンス。回転が早くなるためだ。中長期追い風とみられ、収益拡大に弾みがつきそうだ。10年前の連結売上高116億円が207億円(21年5月期)。同営業利益3億2900万円が8億9800万円(18年5月期)。リーマン危機やコロナをしのぎウクライナ情勢然り。発売3年で累計31万台の「スピードヒート」を目玉に乗り切った。「TVで着火マルチで販売」が直近の符丁。生協や通販、店舗、海外、SHOP、ECなど好循環を回す仕組み。四半期ごと4アイテムのテストマーケティングを怠らず、ヒット商品の空白期間をつくらない。定期購入型商品のテストマーケティングスタート。これまで10年リフレ(デフレから抜け出しインフレにならない水準)だったが、来年以降インフレを追い風に明るい見通し。24年5月にかけて連結売上高250億円なら、27年5月期予想以上。数年後、一部で日経平均5万円が取り沙汰されるようになった。同社の運勢によると、23年「うだつを上げる年」。ひとつ目の山がピークを迎える。会長と社長も「夢が現実になる」と出ており、頑張るほど追い風が吹くおまけつき。6月に構想が具体化し助走段階に入った。成功体験から脱皮するとさらに伸びる。日本通信販売協会によると、20年度の市場推計値10兆6300億円(7.8%増)。21年度11兆4600億円(7.8%増)と確り。巣ごもり需要がうかがえる。22、23年度踊り場とみられ代替わり、持株会社移行にふさわしい。直近10年でダークホースになった。
2023年5月期(連結)は、売上高164億2600万円(0.6%増)、営業利益5億1100万円、経常利益5億2000万円、純利益1億8600万円と慎重な見通し。配当期末12円を据え置く予定。前期の反省もあり6~8月期自重気味。9~12月期需要期で復調の印象。「スピードヒート」と韓国コスメが鍵を握っている。10年連結子会社になったアルファコムが収益貢献。ITソリューション事業に目鼻をつけた。前回、天が世代交代促すと述べ6月から現実になっている。※4月10日発表予定の決算にご注目ください。