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企業レポート

3期ぶり反転 カネソウ 10月18日 (2022.10.17)

4~9月期尻上がり 
新体制100億円回復も夢でない
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 カネソウ(5979)は回復。4~9月期尻上がり。前期の落ち込みを取り戻す見通し。コロナ・ウクライナ情勢長期化によるもので、底堅い受注に対しエネルギーや原材料、サプライチェーンなどコスト上昇。合理化が限界に達し価格改定にめどをつけた。今秋インバウンド明け、製造業の国内回帰も伝えられ来春にもリバウンド入り。3期ぶり反転が見込まれる。本社敷地内に約6億円投入の新鋳造工場が来期稼働の運び。2月に創業100年を数え今、来期次の100年を左右する踊り場。3月に生え抜きの豊田社長(57)が就任し新体制になった。22年度の建設投資62兆7600億円(3.1%増)。23年度同64兆1800億円(2.3%増)の見通し。コロナで民間が落ち込み公共投資に軸足が移った。95年阪神淡路大震災、11年の東日本大震災を通じて防災需要が高まり、97年市場投入した免震構造建築用EXジョイントがヒット。同年名証上場と軌を一にして主力製品に成長。20年後本格的な普及とみられる。上場当時入社した新人が40代になり稼ぎ頭。人口動態でいうボーナス期。今後10、20年最も伸びる。このため、市場の伸びが2~3%でもEXジョイント関連中心に売上高100億円回復も夢でない。人材次第だ。上場によるもので伸びしろが大きい。雨水排水・防水関連製品、建築金物、防災関連製品、緑化・造園関連製品、環境配慮関連製品、外構・外路関連製品、プラント関連製品、衛生設備関連製品、福祉関連製品など開発から生産、販売までワンストップ。延べ6500種。次の100年が幕を開けた。目立たないところで使われているが、都道府県の著名な建物に採用され中長期よし。直近の時価総額56億円(純資産135億円)。配当利回り3.86%、PBR0.41倍に過ぎない。日銀が13日発表した9月の企業物価指数116.3。前年同月比9.7%上昇した。電力、都市ガス、水道など資源高騰に円安が拍車。同社も価格改定に追い込まれた。直近原油先物が高値から30%下落。ドル高の限界も伝えられ円高の兆し。日本企業にとって交易条件改善も考えられる。この上、製造業復活にインバウンド再燃となればシャッター通りが動き出す。備えあれば憂いなしだ。
 2023年3月期(非連結)は、売上高72億円(5.6%増)、営業利益4億円(492.7%増)、経常利益4憶1000万円(411.6%増)、純利益2億7000万円(583.9%増)と従来通り。配当150円(期末75円)を据え置く予定。設備投資2億9200万円(前期4億2500万円)の計画。14年ぶりトップ交代。9年若返り、コロナ・ウクライナ明けが楽しみだ。算命学によると、23年同社がうだつを上げる場面。ひとつ目の山がピークをつける。同時に新社長が山のてっぺんでさんぜんと輝く。多くの人に夢と希望をもたらすという。一連の流れにケリがつくといわれ、10~12月期、来年1~3月期も目を離せない。事実上、アベノミクス巻き戻し。市場環境が一変するとみられる。欧米が利上げ株安に直面しデフレ。日本は駆け込み寺といわれリフレ。同社の地道な対応が何よりだ。※11月7日発された決算にご注目ください。

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