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企業レポート

一線超えた新体制 キムラユニ 6月7日 (2022.06.06)

人材揃いピーク更新 
150年に一度チャンス到来
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 キムラユニティー(9368)は連結続伸。前期から新体制軌道入り。連続ピーク更新の見通し。「中期経営計画2023」によるもので、「全員参加によるOne Team 経営」を推進。当初予想を上回っているためだ。前期からコロナ・ウクライナ情勢をしのぎ中国や北米、国内も尻上がり。トヨタ(7203)・同グループ中心に顧客と一体になって困難を吸収し問題を解決。身近な現場から改良改善の積み重ねがうかがえる。直前期未達になった「同2020」が伏線。成瀬新社長(61)就任前に事実上スタートダッシュ。折から創業140周年の節目に相当しオーナーと呼吸が一致した。新年度一進一退で慎重だが、過去4度ピンチを乗り切った経緯もあり、何が起きても吸収できる。「同2020」総括によるもので、顧客の期待を超える提案や多様化するニーズに応える商品・サービスなど一線を超えた。強く(目標を達成する力)、優しい(やりがいのある組織風土)に一歩ずつ近づいた印象。むしろ、コロナ感染に伴う直前期未達が発奮を促した。中長期IT・DXの取り組みを強化し、業務効率化やマーケティングを推進。逐一領域を超えた自立とOne Teamのグループ、経営・事業部経営をアップデート。前期連結営業利益の大半を占める物流サービス事業に自動車・情報・人材サービス事業など中長期収益構造一変。サービス業だけに大化けも考えられる。トヨタの場合、エネルギーや原材料高騰、グループの日野自(7205)不正、生産下振れ懸念もあるが、常に市場予想を上回る上方修正を目指していることも事実。「もっといいクルマづくり」により「町いちばん」の経営でも知られる。同社は兵站を支えるロジスティックスが使命。もう一段上のギアチェンジが始まった。「中期計画2023」によると、連結売上高650億円、営業利益40億円、経常利益43億円、純利益30億円が目安。直近2期を走りに10年後(150周年)を先取りしている。
 2023年3月期(連結)は、売上高600億円(5.1%増)、営業利益33億円(12.3%増)、経常利益38億円(3.5%増)、純利益25億円(14.6%増)の見通し。配当30円(中間15円)の予定。7月1日を効力発生日に1対2の分割を決議。考慮しない場合60円(8円増配)となる。4月4日「スタンダード市場」に移行。「中期計画2023年」達成による業績向上をはじめ一連の課題に取り組み、「プライム市場にふさわしい企業」を目指すという。設備投資46億8000万円(前期30億7100万円)、償却16億7000万円(同17億6600万円)の計画。社運によると、今までの自分から脱皮し新しく生まれ変わる年。家系からはみ出し天空を飛ぶ。努力の末カリスマの星という。成瀬社長も長年の夢を叶える幸運期に突入。22~23年集中する旨のゴーサイン。会社が自分より周囲に配慮。考えの違う人を受け入れる度量あり。和合、協調も出来る。4月1日付で大規模な組織変更と人事異動が動き出し、150年に一度のチャンス到来。人材も揃っただけに中長期ピーク更新が続きそうだ。※4月27日発表された決算にご注目ください。

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