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企業レポート

コロナ禍で活況 シンポ 2月16日 (2022.02.15)

新体制の滑り出し好調
植物由来の代替肉こなすと大化け
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 シンポ(5903・JQ)は活況。コロナ禍で連結63.2%営業増益の折り返し。後半も確りだ。昨年9月の新体制によるもので滑り出し好調。中長期最高益更新が見込まれる。昨年8月ピークをつけた第5波、2月のオミクロン感染拡大を通じて焼肉業界孤軍奮闘。既存顧客の改装・改築や業態変更に伴う新規参入続出。主力の無煙ロースター入れ替えに内装・空調工事、ダクト清掃などメンテナンスの受注増が目立つ。これまでにない盛り上がりだ。前期の連結受注高57億4900万円(1.6%増)に対し同残高5億8600万円(74.9%増)。同製品受注が18億7600万円(2.3%減)にとどまり、部材品や据付・内装工事など軒並み嵩上げ。同販売実績54億9700万円(5.7%減)で今期も手が回らない。直近一服という。10億円投入した新名古屋工場(愛知県みよし市・名古屋工場隣接)稼働がGW前といわれ追い込み。原材料や物流費高騰を受けて昨年10月受注分から3~8%価格改定に踏み切った。19年4月稼働した九州のアミ洗浄事業と北米・上海連結子会社の黒字転換が課題。海外の場合、安全認証規格に対応した製品開発が欠かせない。九州(アミ洗浄)に米中子会社が一本立ちすると本物だ。今期が新体制10年先の初動とみられ、来期米中間選と中国共産党大会を控えている。コロナ明けインバウンド復活、焼肉シフトの反動や牛肉高騰。さらに、植物由来の代替肉を使った新業態も伝えられ予断を許さない。にも拘らず、新工場稼働により連結売上高5割増視野。中長期もう一皮むける。トップをはじめ生え抜きで固めた新体制の人選が突破口。前半よく締まった。1月に続き6月の展示会も新たな材料。次世代無煙ロースター、電気式無煙ロースターの充実・強化・安全性向上など取り組み活発。排気・臭気処理の設計や品質向上が受けている。
2022年6月期(連結)は、売上高58億8100万円(7.0%増)、営業利益8億円(19.6%増)、経常利益8億0600万円(16.0%増)、純利益4億8600万円(5.3%減)と従来通り。受注時期が流動的な案件やコロナの影響を加味したもので当初予想を据え置いた。配当20円の予定。設備投資10億円の計画。コロナ禍2年有余、断続的な非常事態宣言やまん延防止を通じて学んだものがうかがえる。無煙ロースターのパイオニア。国内シェア60%のトップメーカー。製品開発力のほか独自の空調設計や24時間メンテナンスサービスに定評。2人3脚の繁盛店づくりでも知られる。メンテナンス拡大が躍進のもとになった。社運によると、人より早く大人になる初代の星。立春以降本格化。すべての苦労が報われるという。日本人にとって、今も昔もすしと焼肉が人気の定番。この上、大豆や小麦など植物由来の代替肉をこなすと大化け。同社は東証の新区分で「スタンダード市場」を選択。4月4日を前にスタートを切った。※8月5日発表予定の決算にご注目ください。

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