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企業レポート

22~23年全開 システムリサーチ 12月7日 (2021.12.06)

後半確り上方修正も 
これから約30年稼ぐ力極大に
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 システムリサーチ(3771)は回復。連結予想以上の折り返し。後半も確りだ。10月26日の上方修正によるもので、自動車をはじめ製造業の設備投資が主因。請負や準委任契約のシステム開発案件が順調な上、PRM(プロジェクト・リスク・マネジメント)に伴う原価・販管費の改善によるもの。現場の情報から10~12月期堅調。年度末需要期で書き入れ時。通期でも上方修正を期待できる。2019年末から2年コロナ禍に置かれ事実上乗り切った。オミクロンにも冷静で気を抜かず対応する構え。2018年経産省が発表した「2025年の崖」を消化吸収するためだ。国内の企業が市場で勝ち抜くのにDX推進が不可欠。AIやIoT、ICT、クラウドサービスなどデジタル化が先決。既存の基幹システム、ソフトが時代遅れになり25年から年間約3倍機会損失が急増する内容。全体の約4割トヨタグループが占め、日立や富士通、ヤマト運輸など業界大手が主要得意先だけに先刻承知。何が起きても前向きだ。3大都市圏中心に全国レベル。2005年上場するや日の出の勢い。08年リーマン危機、11年東日本大震災をものともせず当時から売上高3倍強。先を見越し優秀な人材が全国から集まった。21年創業40周年を迎え単体の平均年齢33.7歳に過ぎない。人口動態によると、これから約30年ボーナス期。稼ぐ力が極大になる仕組みだ。このため、中期3ヵ年計画の連結売上高208億8800万円、純利益14億4600万円(24年3月期)など通過点。トヨタをはじめ日本の10年先と重なるもので、常に10年スパンの対応が念頭にある。山ほどある仕事に対し人手確保が急務。24年3月期連結1475人(21年同1079人)の計画だが、その後いくら集めても足りない勘定。むしろ、危機や天災、ショックなどビジネスチャンス。平時でも、21年10月ゼネラルソフトウェア(従業員150人)を連結子会社に迎え、06年10月パナソニックから受け入れたイリイ以来。14年10月吸収合併し自立した。特例子会社ソエルも黒字転換している。同社の場合、未知の世界に関心がある。現状に満足するより新たに冒険をしたくなる星。22~23年エネルギー全開と出ている。特定サービス産業動態統計によると、同社が属する情報サービス業9月の売上高合計99.7%(8月103.4%)と一服。にも拘らず上方修正しており後半期待がかかるわけだ。
 2022年3月期(連結)は、売上高172億6400万円(+6.8%増)、営業利益17億2600万円(10.1%増)、経常利益17億4700万円(9.9%増)、純利益11億9600万円(9.8%増)と従来通り。配当も期末50円の予定。2期ぶりピーク更新とみられ来期楽しみだ。1日発表されたOECD来年の経済見通しで、各国地域が下方修正される中にあって唯一日本が2.1%から3.4%に1.3%跳ねた。22~23年社運好調だけに興味深い。21年7月「プライム市場」適合により選択申請している。※1月31日発表された決算にご注目ください。

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