第2の創業目指す アイケイ 10月26日 (2021.10.25)
満を持して巻き返し
中期経営計画の実績が将来を左右
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アイケイ(2722)は回復。満を持して「スピードヒート」(温熱ベスト)が口火。巻き返しに入った。10月15日の修正発表を受けたもので、初期モデルの不具合を解消し新シリーズ投入。年末年始最盛期を控え活気が戻っている。6~8月期、行き過ぎた前期の反動で連結28.4%減収(営業損失1億6400万円)を計上。7月13日、中期経営計画「IK Way to 2024」を明らかにした。2025、30、50年を視野に第2の創業を目指すもので、マーケティングメーカー本格化。同計画により次世代リーダーをはじめ基幹・物流システム、連結子会社プライムダイレクト投融資など基盤インフラを再構築。「ファンつくり」バージョンアップに舵を切った。1982年生協卸をルーツに40年。日本の生協が産声をあげた1921年のコープこうべから100年の節目。世界中コロナにより変わらざるを得ない現実が追い風とみられる。同社の場合、企画・製造・販売・物流をグループ一貫でこなすのが特徴。ダイレクト・セールスマーケティングで販売の両軸を回し、コアとなる商品開発の軸足が決まる仕組み。数年後、TV事業のほか生協・通販、店舗・SHOP、海外、さらにITソリューション事業を通じて業容が一変する見込みだ。日本通信販売協会によると、直近10年の平均成長率8.7%。金融危機でマイナスになった1998年以来22年連続増加している。2011年の市場規模約5兆円が20年同10兆円に倍増。同社も10年前連結売上高100億円に対し前期207億円で見合っている。女性の職場といわれ、2025年に執行役員比率25%(現在グループ子会社を含み18%)が目安。2001年上場当時から従業員1人当たり年商1億円。前期単体1億円強、連結で8600万円。今後中期経営計画を通じて生産性向上が課題になる。同時に取締役の平均年齢46歳(グループ子会社役員を含む)も魅力的。上場来20年を数え外部から優秀な人材が集まり、これから20年人口動態でいうボーナス期。収益極大が見込まれる。21年6月から40歳未満7人で構成する「Jr・ボード会議」スタート。将来のトップ養成が始まった。大谷でなくても中谷、小谷が7人もいる。同計画の実績が将来を左右するわけだ。6~8月期主力商品に欠け、9月以降気温が下がらず下方修正したが、10月後半木枯らしが吹き主力「スピードヒート」の出番。テスト品の本格販売に向けた放映と来期新商品のテストマーケティングも見逃せない。来年4月東証再編に「プライム」申請。流通株式数、流通株式比率、売買代金適合ながら、流通時価総額100億円(直近44億円)が泣きどころだ。
2022年5月期(連結)は、売上高183億6000万円(11.5%減)、営業利益4億3700万円(38.0%減)、経常利益4億6400万円(36.4%減)、純利益2億2000万円(31.5%減)の見通し。期末配当12円の予定。設備投資3億5000万円(前期2億4800万円)の計画。運気好調で後半締まると中長期明るい。会長(66)、社長(51)揃って上昇運。前回述べたように数年後夢が叶うという。