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企業レポート

国内外尻上がり CKD 7月7日 (2021.07.06)

人材重視の企業風土 
中長期願ってもないポジション
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 CKD(6407)は好調。国内外尻上がり。回復軌道に乗った。コロナ第3、4波に拘らず機器の受注増が顕著なためで、半導体と東アジア向けを中心に1年前と様変わり。前期3度上方修正し延長上にある。6月25日の株主総会後、梶本CEO(64=最高経営責任者)・奥岡COO(53=最高執行責任者)新体制スタート。2016年打ち出した長期経営ビジョン(10年)を見直し、グローバル化とサスティナブル(持続可能)な経営基盤確立を目指す。CEOの運勢が同社とトヨタ(7203)、COOも東京エレク(8035)と重なり中長期願ってもないポジション。2021、22年が前途を左右しそうだ。コロナが長期化する中で社会の価値観や市場が変化。デジタル化の進展に伴い製造業に自動・省人化や半導体投資拡大、自動車の電動化などビジネスチャンス。AIやIoT、5Gに量子コンピュータを加味するとスーパーサイクル。第4次産業革命に匹敵する。同社の場合、ルーツの自動機械が人の代わりにものをつくり、機器が手足の役割を果たすパーツ。世界レベルで生産年齢人口が減少し、今後本格的な需要が見込まれる。1943年の創業来あらゆる業界の自動化に取り組み、現在機器の点数50万アイテム超。1980年以降デザインの受賞実績も豊富。前期2020年度グッドデザイン賞、初の2021愛知環境賞「金賞」を射止めた。コロナの影響で第4次中期経営計画(2020~22年3月期)を見直したが、生産能力拡大とBCP(事業継続計画)を実現する上で東北新工場、中国新生産棟、北米オースチン3拠点など新たなステップ。中長期の要(かなめ)になりそうだ。前回述べた新しい事業・市場に挑戦、国内№1の製品を世界へ、事業規模拡大のほか、人材重視の企業風土構築が不可欠になった。首尾よくいけば、トヨタ1万円、東エレクの5万円相場に呼応するものだ。
 2022年3月期(連結)は、売上高1180億円(10.6%増)、営業利益110億円(42.9%増)、経常利益同(40.6%増)、純利益75億円(42.2%増)の見通し。10円増配し35円配当(中間17円)の予定。設備投資75億円(前期36億円)、償却59億円(同55億円)の計画。コロナ禍、地についてきた。新体制によるもので、5月13日発表した時点で助走が始まった。役割分担が明確になり、COOがCEOより10年以上若い。昇任役員、新任取締役などフレッシュな印象。総会僅か20分で終了したという。コロナのせいで重心が下がったのも事実。DX導入次第で営業利益率2、3割も考えられる。事業100年のめどをつけた。次の100年をどうするか。後継者は運の強い人物に限るという。COOが来年後半から長大運。2021年じっくり計画を練る旨当たっている。前回述べたように、07年3月期液晶バックライトによる連結営業利益127億円と18年3月期124億円がWトップ。コロナ後、3度目のビジネスチャンスがやってくる。※2月10日に発表された決算にご注目下さい。

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