証券ビュー

企業レポート

2円増配の構え ジーフット   3月21日 (2012.03.19)

4月13日以降新体制

震災もこなし連続最高益更新

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ジーフット(2686)は続伸。2円増配の構え。リーマンショックに震災もこなした。前期9年連続増収、5年ぶり最高益更新によるもの。昨年5月以降既存店が100%以上、店舗純増84も手掛かり。商品の提案、店舗展開、ストアブランド(3)の整理統合など急ピッチ。旧ニューステップと合併3期目でマイカル直営靴売場を受託し、売上高1000億円目前になった。前期末675店舗。ちなみに北関東70、東北71。既存店舗99.2%(直前期95%)に持ち直し売れ筋より定番に戻る印象。大手2社も思ったより堅調のようだ。3月12日役員人事を発表し、旧ツルヤ靴店を含め30年代表取締役を務めた服部社長(73)が退任。昨年10月21日イオン専門店事業最高経営責任者から顧問になった松井博史氏(まつい・ひろし=64)にバトンタッチ。このほか新旧入れ替え延べ10人を数え4月13日から新体制。親会社と同じ2月決算に変更。今期13ヵ月8日の変則決算になる。見方にもよるが、2011年(創業80年)が花道。同社が12、13年調整運に対し、親会社は12年後半上昇運。2月に40年続いた円高が修正場面を迎え、当分円安インフレともみ合う場面。トップが若返り新体制の対応が見ものだ。タイムリーな人事と考えられる。今期の出店40(退店10~15)の計画。海外は手が回らないという。4月13日、新社長の所信表明が注目される。1月の既存店98.5%、2月93.2%。予想以上の厳冬で客足が落ち、春物の出遅れも響いた模様。しかし、震災後1年経過し3、4月ビジネスチャンス。イオン九州、同北海道にも版図が広がりそうな気配。面白くなりそうだ。05年12月の上場来高値2400円が語り草。イオングループの売場受託が根拠とすれば、当時理想に対し現実買い。目下店舗2位、売上高3位といわれるだけに、一つ二つ上にいくことも考えられる。

2013年2月期(非連結)は、売上高1000億円、営業利益40億円、経常利益39億円、純益14億円の見通し。配当12円(中間6円)の予定。比較可能な2Q累計(非連結)を見ると、売上高450億円(3%増)、営業利益15億円(61%増)、経常利益14億5000万円(59%増)、純益5億5000万円(8.8倍)の見込み。トータルで採算の改善が目立ち連続最高益更新の運びだ。19日926円(1株当たり純資産1395円)で引けたが、中長期大幅な水準訂正が予想される。

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