中長期大化けも Gパッカー 3月30日 (2021.03.29)
連結最高益の折り返し
コロナ後10~20年記録更新続く
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ゼネラルパッカー(6267)は減収増益。連結最高益の折り返し。コロナ後楽しみだ。3月1日の修正発表によるもので、海外案件下期繰り延べとコロナ禍一連の販管費改善が主因。第6次中期計画(2021~23年7月期)を策定し、グローバル市場売上高比率40%(上期20.5%)を目玉に6項目の基本戦略がグループにかってない連携をもたらした。展示会中止や海外出張が儘ならず、本社隣接地の新工場着工も棚上げに追い込まれる一方、受注が底堅いという。包装機械業界の市場規模が2019年度4718億円(1.5%増)といわれ、同社の主力包装機が製袋充填機に区分され4.7%増。食品機械の市場規模が全体で同5706億円(1.9%減)だけに健闘の部類。連結子会社オサ機械のチョコレート製造機械が製パン・製菓機械同4.5%減で正念場。経産省の「生産動態総計」でも同社主力の製袋充填機が2020年2~7月影響が大きく、コロナ後相当な反発が見込まれる。今年後半国内外ワクチン続出が伝えられ、五輪後補正予算投入や総選挙など予想されるためだ。同社の人口動態によると、2003年の上場から18年を数え当時若手が稼ぎ頭になってグループをリードしているのが現状。これから10~20年生産年齢人口がピークを迎え記録更新が続きそうだ。ドライのほかウェットの包装機開発に意欲。食品ロス解消を目指し検査装置も見逃せない。ペットフード中心に海外で実績を積み、AIやDX、SDGs(持続可能な開発目標)でも一皮むける場面。コロナ禍で上方修正がモノをいいそうだ。
2021年7月期(連結)は、売上高82億円(3.8%減)、営業利益7億4600万円(10.7%減)、経常利益7億5000万円(同)、純利益5億3500万円(5.8%減)に見直した。配当60円(期末35円)を据え置く予定。第6次中期計画が10~20年後を左右するとみられ、一部始終コロナ後にかかってくる。同社は現実世界に強く、2021年生き方を問われるという。何事にも偏ることなく中庸。信頼され必要とされる。牧野社長(59)は後継者に打ってつけで2021年整理整頓。10~20年後の仕込みに余念がない。設立50年(2016年)から第5次中期計画を通じて新たな流れができた。世界の食品機械市場によると、コロナと各国の抑制措置に伴い2020億ドル(4.7%減)に落ち込むものの、コロナ後2023億ドルに持ち直す見通し。世界的な日本食ブームで海外の伸びが目立つという。
3月29日の時価総額38億円。中間期末、連結純資産47億円でPBR0.78倍。配当利回り2.86%。バリュー(割安)の典型でコロナ後見直される。財務改善(同自己資本比率54.8%)も顕著で、やがて展示会や海外出張再開に新工場着工も支援材料。2018年の上場来高値2545円を抜いてくる。食品や化学品、医療品大手とも取引があり愛知ブランド企業(認定番号214)の一角。中長期大化けも考えられる。※7月9日に発表された上方修正、記念配当にご注目下さい。