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企業レポート

会心の折り返し アイケイ 12月7日 (2020.12.04)

ピーク更新射程圏に 
コロナ後最大のビジネスチャンス
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 アイケイ(2722)は連結好調。コロナ禍、会心の折り返し。通期でもピーク更新が射程圏に入った。11月10日の上方修正によるもので、10月の連結売上高23億0700万円(前年比57.4%増)が新たな手掛かり。TVショッピングのヒットによりBtoC事業11億8300万円(同85.5%増)。初めてBtoBtoC事業10億8700万円(同35.8%増)を上回った。数年来インバウンドやハローウィン(10月31日)、中国独身の日(11月11日)など特需離れ。グループのビジネスモデル「マーケティングメーカー」が浸透しフェアウェイキープ。コロナ禍「ファンつくり」本格化とみられる。第2・3波が懸念される中でBtoC、BtoBtoC事業ともに確り。外出自粛や店舗休業等をしのぎTV・WEBショッピング、生協ルートなど「ニューノーマル」に適した自社開発商品が収益拡大をもたらした。消費者庁から広告表示の一部法規制に伴う措置命令(2020年3月)を受け軌道修正もうかがえる。生協向け通販代行からメーカー・ベンダー(製造と問屋)に脱皮した2012年(創業30周年)が転機。15年次世代設計に切り替え16、17年破竹の伸び。行き過ぎて反動をかぶり調整が一巡した。このため、消費税引き上げ、コロナ禍、米大統領選後遺症など吸収し新天地。22年(創業40周年)にかけて最大のビジネスチャンス。20年12月4日、東・名証一部指定替えを前に助走が始まった。平成、令和を通じて暗いイメージが尾を引き明るいところに出た印象。「美しく健康に楽しく生きる」がキーワード。徹底している。12月3日払い込みで50万株(公募価格925円)、売出し7万5000株(同)を実施。基幹・物流システム更新のほか連結子会社プライムダイレクト投融資など充当。数年後、生産性向上に拍車がかかる見通し。<LB>(化粧品)を筆頭に<エアヨーン>(簡易ベッド)、<ステップエイト>(変幻自在ハシゴ)、<スピードヒート>(温熱ベスト)。食品や雑貨などヒットの確率が上がっている。前回述べたように、TVショッピングを口火に生協、WEB・TV、通販、海外、店舗ルート5つのマルチチャンネルフル稼働。レスポンスアップのため、2018年10月からAI投入。ヒットすると海外にもファンが広がる仕組み。コロナ禍、生協の活況も支援材料になりそうだ。日本通信販売協会によると、2019年度売上高8兆8500億円(8.2%増)。直近10年の平均成長率7.5%(10年で倍増)。5Gを迎え通販・ECの市場規模拡大が背景にある。アマゾンが伸びている所以だ。
 2021年5月期(連結)は、売上高198億円4600万円(7.4%増)、営業利益8億0400万円(36.3%増)、経常利益8億1000万円(30.3%増)、純利益5億600万円(31.8%増)の見通し。配当12円を据え置く予定。設備投資2億円(前期2億4800万円)の計画。後半慎重だけにコロナ後を勘案し上振れの公算が大きい。運気好調でステップアップ。数年後、様々な幸運が集中する。会長(65)、社長(50)も夢が叶うという。上場20年、若手の伸びが注目される。※ 改めて4月13日に発表された決算にご注目ください。

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