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企業レポート

比較的確り ダイセキ 11月6日 (2020.11.05)

コロナ禍連結収益改善
混乱長期化しても乗り切る見通し
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 ダイセキ(9793)は比較的確り。リーマン危機、鉱工業生産指数を上回る折り返し。免疫力がついた。コロナ禍によるもので、コア事業中心に連結収益改善。6月30日下方修正したものの、事実上8月に底入れ。逐一持ち直している。欧米で新規感染最多・ロックダウンも伝えられる一方、国内が曲がりなりに小康状態で中国のGDP反転やGoToキャンペーンなど不幸中の幸い。米大統領選に伴う混乱が長期化しても乗り切る見通しだ。どんな事態になろうと、産業あるところに廃棄物がつきもの。脱水、乾燥、焼却、中和、破砕など事後処理待ったなし。同社のリサイクル率約80%。可能な限り再資源化するのが使命。総合職のリケジョが営業第一線で顧客開拓に取り組み新風を吹き込んでいる。10月30日、経産省が発表した9月の鉱工業生産指数91.6。前期比+4.0%となり4ヵ月連続上昇した。予測指数を見ると10月+4.5%、11月+1.2%が補正値。後半第2・3波も予想され予断を許さないが、前半GDPの落ち込みがリーマン危機を上回ったのに対し連結売上高258億7300万円(3.7%減)、営業利益49億9000万円(8.7%減)と善戦。むしろ、コア事業がシェア(推定1割)アップした印象。口座数も前期末6537からジリ高とみられる。6月30日の修正計画によると、単体の売上高300億円(営業利益71億7000万円)に連結子会社ソリューション同135億円(同9億7000万円)。このほか、連結3社揃って黒字を確保する見込み。やがて修羅場も考えられるだけに頼もしい。設備投資も九州・関西・関東事業所増強中心に46億5000万円(前期99億7800万円)の計画。この上、関東南部の新工場用地取得が目玉になりそうだ。名古屋・北陸を地盤に関東・関西のシェア上昇を目指すもので、コア事業30%を視野に3つの新規事業拠点開設、3つの主力事業確立など2030年度に向けたプロジェクトが動き出した。連結子会社の一角が台湾で実績をつくり海外の糸口もつかんだ。コロナが奇貨になりそうで興味深い。同社の運勢によると、2021年自信を持って前向きに行動せよ。無理と諦めていた事も成功する可能性が出てきた。自分の気持ちが未来をつくるという。柱社長(59)も同運で弾みがつきそうだ。前回述べたように、数年後夢が叶うと出ている。
 2021年2月期(連結)は、売上高490億円(9.4%減)、営業利益84億9000万円(21.8%減)、経常利益86億4000万円(21.6%減)、純利益55億2000万円(21.6%減)に見直した。配当56円(期末28円)を据え置く方針。コンプライアンス体制の充実をはじめ、グループ連携強化、関東・関西地区の事業拡大、リサイクル技術向上、情報化投資が課題。8月6日主要株主の異動があり、マサチューセッツ・ファイナンシャル・サービセズ・カンパニーとMFSインベストメント・マネジメントの議決権が10.10%(異動前8.76%)に上がった。ともに良好な関係という。コロナ後が楽しみだ。※改めて1月5日に発表された決算短信をご参照ください

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