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企業レポート

コロナ後に意欲 シンポ 8月25日 (2020.08.24)

巻き返し次のステップ
焼肉が外食産業のダークホース
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 シンポ(5903・JQ)は巻き返し。コロナ後に意欲。次のステップに入った。会社設立50周年(2021年4月)がターニングポイント。次の半世紀に備えるものでコロナ吸収が先決。感染拡大の影響や第2、第3波の発生も予想されるためだ。3大都市圏や一部自治体で飲食店等に対し営業時間短縮、会食人数制限など要請。6月12日成立した第2次補正で中小企業・小規模事業者向けに資金支援拡充。中小企業の要件を超える中堅外食事業者向け債務保証制度も動き出し、これらに逐一呼応するもの。前期ピーク更新で折り返し5月7日下方修正。主要マーケット焼肉業界の臨時休業や時短営業に直面した。海外も米中拠点がコロナ感染に伴う社会の甚大な影響を受け、国内と同様工事延期や輸出できないケースが相次いだ。前期4Q(4~6月期)に続き今期1 Q(7~9月期)も苦戦。大半の焼肉店が記録的な減収に見舞われる中、テイクアウトや精肉販売、新規参入など具体的な善戦例も伝えられ明るい材料。積み重ねたフォローアップがうかがえる。日本フードサービス協会によると、4月全店データで60.4%に落ち込んだ売上高が6月78.1%に回復。このうち焼肉が88.7%と底堅い。2001年国内初のBSEや09年飲酒厳罰、11年生食規制など苦境を乗り切ったのが糧になった。コロナ禍、焼肉店の無煙ロースターが「食卓の換気扇」として見直され、同規模の飲食店に対し換気量6.6倍という。前回紹介した「一人焼肉」のほか、ワタミ(7522)が焼肉業界に進出。10年で世界700店舗を目指す旨伝えられた。すき焼きの割下が醤油と砂糖なら、焼肉のタレは醤油と砂糖にニンニクとごま油。焼肉とラーメン、カレーが日本の3大国民食といわれ、焼肉が朝鮮半島、ラーメン中国、カレーインド由来の外国ルーツ。特に和牛とセットで世界に打って出る焼肉がクールジャパン(日本ブーム)の目玉といわれる。業界挙げてコロナ後巻き返し。次のステップに入るのも時間の問題。ピンチがチャンスとみられる。2019年4月九州(福岡・佐賀・熊本)でアミ洗浄事業を立ち上げ、20年5月名古屋工場近隣に9878㎡の土地を取得。21年にも次世代の新工場が稼働する見通し。国内延べ2万2000軒、1兆2000億円市場といわれる外食産業のダークホース。待ったなしのコロナ・米中対立後を視野に次のステップを迎える。
 2021年6月期(連結)は、売上高50億3000万円(13.7%減)、営業利益5億0500万円(28.8%減)、経常利益5億2100万円(28.4%減)、純利益3億5500万円(20.4%減)の見通し。配当18円(前期25円)の予定。初代運の会社で独立独歩。2020年乱気流が始まった。苦労多く結果なし。22年まで続く。しかし、数年後実るという。田中社長(62)が会社と同運で拍車がかかりそうだ。※ 11月06日に発表された決算をご覧ください。

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