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企業レポート

新たな流れできる Gパッカー 7月28日 (2020.07.27)

成長基盤構築に軸足
コロナ禍踏まえ第6次中期経営計画
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 ゼネラルパッカー(6267)は一服。流れが一変した。コロナ禍によるもので、直近5期大ブレークの反動。前向きに受け入れている。第5次中期経営計画(2018~20年7月期)を1年早く実現。基礎固めから成長基盤構築に軸足が動いた。国内外、食品包装機械の設備更新と連動。10数年ぶり投入したメカトロハイスペック包装機GP-M3000型がリード。従来の主力機種万能型自動包装機GP-1000型(1982年)、GP-2000型シリーズ(1998年)を凌ぐ次世代のエース。直近3期、連結導入から体質も一段と改善した。全てオーダーメイドのほか度量衡製造者イシダとの取引も半世紀以上。安心と安全に不可欠で信頼関係を築いた。2012年ワイ・イー・データ(現FAMS)と資本業務提携しモーションコントロールを取り込む一方、16年オサ機械(チョコレート製造)を子会社化。17年牧野社長(59)をトップに経営陣が若返り、第5次中期経営計画を総括。コロナ禍を踏まえ、来期6次同計画を立ち上げる見込みだ。第5次で海外事業拡大、グループ連携、生産力強化を打ち出し、コロナ以降行き過ぎの調整も考えられる。日本食品機械工業会によると、国内販売額推移がよくわかる。2015年5175億円(+15.2%)を皮切りに16年5214億円(+0.7%)、17年5761億円(+10.5%)、18年5816億円(+1.0%)、19年5706億円(-1.9%)と5年連続5000億円市場が続いた。世界全体の需要が頭打ちになる一方、省力化や生産性向上投資によるものだ。2019年に限ると、通関統計による輸出410億円(-9.5%)、輸入350億円(-6.2%)。これでは本社近隣の新工場計画に遅れが出る。国内や海外も展示会中止が相次ぎ計画見直しを迫られた。3月末に同社の社員1人(事務職)がコロナ感染と伝えられ気を揉んだが、その後発熱等の症状もなく無事退院。現在、受注活動や業務の遅延を除き大きな影響が出ていない。3月5日見直した通期予想に修正なし。案件の一部顧客向け機械納入・据付変更など次期に持ち越す程度だ。
 2020年7月期(連結)は、売上高89億円(6.9%増)、営業利益7億円(5.6%減)、経常利益同(6.1%減)、純利益4億9000万円(6.5%減)と高水準。配当55円(期末30円)を据え置く予定。設備投資1億8000万円(前期1億3400万円)の計画。次の軸足が決まり安定してきた。半年、1年後に新たな流れができる。市況産業で波が荒い。2020年、運気好調ながら波乱含み。21~22年、油断大敵と出ている。社長が大器晩成型でエネルギッシュ。今までの価値観を見直す時という。子会社のオサ機械、向かうところ敵なし。6月下旬からカカオ豆相場が急落しているもののビジネスチャンスだ。トータルで50周年(2016年)から数年受注消化に追われ活況。コロナを乗り切るともう一皮むける。※ 昨年11月30日に発表された決算をご参照ください

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