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企業レポート

大詰め上方修正も 焼津水産   2月8日 (2012.02.07)

3Q連結累計尻上がり

増収なら上昇トレンド入り

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焼津水産化学工業(2812)は計画線。1、2、3Qを踏まえ修正なし。昨年11月4日、中期計画の最終年度を見直してから落ち着いた。調味料が持ち直す一方、機能食品の需給ギャップが解消しないためだ。リーマンショックを跳ね返した09、2010年3月期の反動とも考えられ、2012、13年調整運。2期連続落ち込んだ機能食品が締まると次のステップ。それには一部取引先の大幅な受注減に伴う問題の解決が不可欠。むしろ、調整運が生きてくる。予想外の価格競争、円高、放射能による日本製品の規制など免疫力をつける場面とみられ、中期計画に盛った基本方針、重点施策、今期の推進項目に問題ない。あったのは最終年度の数値目標のみ。調味料、機能食品ともに海洋の天然素材。研究開発・環境配慮型で伸びており「チャレンジ&グロース」に変わりない。前社長当時、川上から川下、海外にも基盤インフラが出来て回り始めた矢先、リーマンショック、震災、欧米債務危機、円高など猛烈な逆回転。今期修正なしに意味がある。事実、2月3日発表した3Q連結累計は、2%減収に対し12%営業増益、14%経常増益、22%増益と尻上がり。計画に対し売上高74%、営業利益で79%の進捗率。昨年6月29日、12月22日の人事異動も伏線とみられる。山本社長(62)は今年も上昇運で心配ない

2012年3月期(連結)は、売上高210億4500万円(6%減)、営業利益12億7000万円(18%増)、経常利益13億4500万円(19%増)、純益7億4000万円(3.3倍)と従来通り。配当22円(期末12円)を据え置く予定。大詰めになって上方修正も考えられる。7日730円(1株当たり連結純資産1234円)で引けたが、増収なら上昇トレンド入り。昨年12月から2本連続月足陽線を引いた。

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