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企業レポート

吹っ切れた ショクブン   2月7日 (2012.02.06)

社長が筆頭株主に復帰

他の追随許さない在宅配食

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ショクブン(9969)は反転。締まってきた。震災直後の1Q黒字確保。2、3Q単価安を吸収。4Q追い込みに拍車。川瀬社長(71)自らフル稼働している。昨年12月、自己株93万1750株を同社長が引き受け筆頭株主に復帰。これが決め手になった。2010年3月バローと業務・資本提携を解消し、同5月振り出しに戻ったが、依然バローが筆頭株主にとどまり陳腐な関係。腹をくくり吹っ切れたようだ。1月31日発表した3Q連結累計は、1.6%減収に対し22%営業増益、42%経常増益、純益6.5倍。計画に対し売上高71%、営業利益57%の進捗率。4Qも厳しいというが、顧客の健康を第一に考え、安全で安心できる美味しい食材を毎日届けると基本通り。延べ599コース(ピーク627)、人海戦術35年。他の追随を許さない。栄養士10人で切り盛りし、社長の叱咤激励しばしば。顧客はもちろん、従業員約900人の責任者たるやよし。食材ロスなしという。直近のヒットがエコクック。栄養バランスを考え2点構成でボリュームがありエコ価格。夕食2人用5日間4600円、朝・夕食同5900円程度。提案が受けてレギュラーメニューの定番になった。このほかネット通販、弁当、大津営業所オープンが最近の材料だが、弁当のヒットに手ごたえがうかがえ、ものによると化ける。35周年謝恩特別企画は40周年の布石。2012、13年調整運だが、14年から上昇運。2017年(40周年)にかけて在宅配食の市場拡大が見込まれ、同社にとって収穫期入り。今年と来年の仕込みが将来を左右しそうだ。

2012年3月期(連結)は、売上高113億4000万円(6%増)、営業利益4億100万円(65%増)、経常利益2億8100万円(93%増)、純益1億2500万円(前期純損1800万円)に修正なし。配当は7円(期末3.5円)を据え置く予定。3月31日、9月30日現在、1000株以上の株主に対し半期8000円相当の自社商品を進呈する。昨年6月15日400円で底入れ。2月6日455円で引けたが、株主になると実質利回り5%でつき合える。後継者に苦労したが、素晴らしい人材に囲まれている。誠実なところがいい。

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