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企業レポート

リバウンド入り アイケイ 10月31日 (2019.10.30)

大ブレークの反動吸収 
5G迎え通販・ECの市場規模拡大
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 アイケイ(2722)は底入れ。7月に反転し2Q計画線に浮上。逐一持ち直す見通し。10月8日の1Q発表によるもので、翌日大商いとなりストップ高。その後、戻り高値を更新。巻き返しが見込まれる。2017~18年を初動に大ブレークした海外・インバウンド。TV・WEBショッピングルートの反動一巡。販管費も見直し締まってきた。10月18日、取引先の民事回生手続終結(韓国)が伝えられ支援材料。主力のBtoBtoC事業(生協・通販・店舗・海外向け卸)中心にリバウンドが予想される。前回述べたように、生協向け通販代行からメーカーベンダーに脱皮した2012年(創業30周年)が転機。グループ全体会長(64)、個別を社長(49)に仕切り直し。15年から次世代設計に切り替えた。16、17年破竹の伸び。行き過ぎて反動に見舞われたのが現状。19年3月から半年2ケタ減収をしのぎ、7月の連結売上高14億9900万円(107.6%)につながった。軌道修正に余念なく、米中対立や国内情勢など視野。22年(同40周年)にかけて最大のビジネスチャンスとみられる。〈LB〉をはじめ化粧品、〈バタフライアブスDT〉や〈ステップ8〉など雑貨。それに、熟成黒にんにくなど食品も目玉。いずれも自社開発商品で改良・改善の積み重ね。5Gの時代を迎え通販・ECの市場規模拡大に備える。日本通信販売協会によると、2018年度売上高8兆1800億円(8.3%増)。マイナス成長になった1998年度から20年連続増加。リーマンショックから10年でほぼ倍増している。同社の場合、TVショッピングを起点に生協、WEB・TV、通販、海外、店舗ルート5つのマルチチャンネルがフル稼働。レスポンスアップのため、昨年10月から放映枠選定にAIを投入した。このため、ヒットすると国内はおろか海外にもファンが広がる。実績30年有余。自分で考え自分で動くという資質が受け継がれ、次代リーダーや輸出入、PRなど思考回路を刺激している。9月にグレーシャスを吸収合併。連結対象のSKINFOOD、ITソリューション事業もそれなりに健闘。今期I・K Trading Company Limitedと上海の化粧品販売会社を連結対象にした。グループ独自のプロモーションで商品の企画・製造・販売・物流を一貫して行うところがミソ。2016年から上昇運が続き20年ステップアップ。数年後、様々な幸運が集中するという。会長と社長が同運で、20年向かうところ敵なし。稀に見るポジションだ。
 2020年5月期(連結)は、売上高169億4600万円(3.8%減)、営業利益5億7700万円(33.6%増)、経常利益5億8500万円(33.6%増)、純利益4億0200万円(68.8%増)の見通し。配当12円を据え置く予定。1Qで一部存在した過剰在庫を一掃。役員退職慰労金制度廃止に伴う加算功労金2600万円を確定債務に計上。すっきりした。ハロウィーン(10月31日)や中国「独身の日」(11月1日)も織り込み済みだ。 

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