証券ビュー

企業レポート

ピーク更新目前 OSG   2月1日 (2012.01.31)

受注増こなせず増産

航空機関連でレベルアップ

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OSG(6136)は活況。増産を表明しピーク更新目前。09年を底にわずか2年で復活した。リーマンショック、欧米債務危機、震災、円高、タイ洪水などしのぐもの。前期連結いち早くピンチを脱しチャンス到来。昨年7月11日の上方修正を上回った。自動車はじめ国内の生産回復予想以上。欧米でドイツ、米国、メキシコ。アジアでも韓国、東南アジア中心に2ケタの高い伸び。リーマンショックで雇用調整し受注増をこなせない。このため、今期タップ32億円、超硬ドリル23億円など94億円(国内36億円)の設備投資。世界シェア3割といわれるタップ、超硬ドリルのシェアアップが見込まれる。海外売上高50.6%(前期49.7%)が目安という。06年資本・業務提携し、その後解消したバフェット傘下のタンガロイ。10年福島県いわき市に本社移転。100億円投入した新工場が震災、原発事故の影響を受けた。現在の売上高約500億円。バフェットの出資先IMC(オランダの超硬工具メーカー世界2位)と組んでいるが、今でも解消妥当と考えられる。タップは2011年度月産275万本、12年度300万本、13年度330万本体制。超硬ドリルも連動し自動車、航空機、建機の取り組み活発。地域、分野、顧客挙げて成長に的を絞った営業に切り替えた。1938年の事業立ち上げが軍用機向け切削工具だけに、今期ボーイング787や三菱のMRJ初飛行など2018年(80周年)にかけて2度目の事業確立期。航空機関連が100億円レベルになると全体もレベルアップ。連結売上高1200億円、純益100億円程度の絵を描ける。2010~11年上昇運、12年安定運といわれ、折りよく仕込みに入った。1968年米国を口火に海外25ヵ国のネットワーク。従業員は連結5080人に対し日本人1500人。現在1兆8000億円といわれるマーケットで5%のプレゼンスが光る。80周年は米国進出50周年にも相当し、今、来期の仕込みがモノをいいそうだ。

2012年11月期(連結)は、売上高840億円(4%増)、営業利益140億円(14%増)、経常利益133億円(17%増)、純益74億円(25%増)の見通し。さらに5円増配し23円配当(中間10円)の予定。1Q発表(前期4月4日)が注目される。超硬油穴付きWDOドリルシリーズで全645アイテム最適加工が評価され、2011年超モノづくり部品大賞の奨励賞を受賞した。目下「Phoenixシリーズ」のラインナップに意欲。2012年度から海外で本格投入する。今期円ドル77円(前期80.71円)、円ユーロ101円(同112.80円)のレート。最高純益87億5800万円(05年11月期)更新に向けてカウントダウンに入った。1月31日1141円で引けたが、昨年7月高値1277円を抜くと、08年5月の1550円がピークから半値戻しの水準。仕込みが成功すると面白い。最高益突破に弾みがつきそうだ。

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