昨年12月持ち直す ドミー 1月27日 (2012.01.26)
トヨタの影響大きい
3、4Q既存店の改善が焦点
ドミー(9924)はリバウンド途上。予想を下回る折り返し。昨年12月持ち直した模様で後半注目される。愛知県西三河が地盤だけに、トヨタの影響が大きいためで、2月3日デンソー、7日トヨタの3Q発表が新たな手掛かり。今年は震災、原発事故、円高、タイ洪水など昨年逆回転の反動が予想され後半尻上がり。持ち直す公算が大きい。震災、洪水ともに復興待ったなし。25日さんざん売り込まれたドルとユーロが買い戻されたように、これまでの流れが変わった印象もある。来年創業100年、FRBと同じ年回り。梶川呉服店がルーツで、1962年衣料品スーパーに衣替えから50年。縮小に次ぐ縮小を重ね、前期17億8700万円(8.6%減)に落ち込んだ衣料が昨年12月反発。底入れのシグナルとも受け取れる。95年立ち上げた岡崎の食品加工・物流センターを戦略拠点に、車で約1時間、人口2万5000ないし3万を商圏に毎期1~2出店しドミナント化。将来50店舗(現在34)を目安にしている。戦略拠点を中核に合理的なオペレーションが売り物だが、オペレーションに引っ張られ、現場力が弱いとの声を耳にした。2012、13年調整運。次の100年に備えるうえで正念場。踏ん張りどころだ。
2012年5月期(連結)は、売上高338億2900万円(2%増)、営業利益4億1200万円(33%増)、経常利益3億3900万円(8%増)、純益7800万円(19%増)の見通し。1月10日の修正発表を加味したもので、昨年12月2日法人税等の改正に伴い純益のみ手直しした。配当は10円(中間5円)を据え置く予定。オープン直後の福岡店が好調という。トヨタが今年後半から調整運だけに3、4Q追い込む場面。現場力を既存店にたとえると、前期客数2.2%、客単価0.4%、買い上げ点数1.2%、一品単価1.5%落としたのに対し1人当たり買い上げ点数のみ1.1%増加、3、4Q既存店の改善が焦点になりそうだ。26日499円で引けたが、3Q発表(前期4月11日)が新たな手掛かりになりそうだ。