証券ビュー

企業レポート

3 Q浮上巻き返す 中京医薬品 12月11日 (2010.12.10)

これから7年捲土重来 
初心にかえり叩き込むのが先決
企業HPご案内   前回の企業レポート 
 中京医薬品(4558・JQ)は浮上。3Q黒字転換し4Q追い込み。巻き返す見通しだ。来年5月、創業70周年。新中期計画によるもので、初心にかえり腹に叩き込むのが先決。これから具体的に詰めるという。ルートセールスにとって記録的な西日本豪雨、猛烈な熱波、北海道地震など天災の影響も事実。顧客や拠点支援に追われた。4.8%減収(営業損失3200万円)で折り返し、発奮している。遠赤外線・蓄熱による羽毛掛けふとんが一例。比較的高価にかかわらず、業界初の新素材とオールシーズン対応のプレミアムが受けてヒット。同社の健康・幸福・人づくりに一役買った。WHO(世界保健機関)が2018年発表した統計によると、日本は男女の平均寿命84.2歳でトップ。しかし、スペイン(現在3位)が2040年までに85.8歳となり日本を抜く見込み。肉や加工食品より野菜、魚、オリーブオイル、果物など地中海料理が主因という。6月19日、1世紀余りNYダウに名を連ねたGEが除外され、1901年イリノイ州生まれのドラッグ大手ウィルグリーンが採用されたのも新たな手掛かり。米国が電機や金融からヘルスケアに舵を切ったあかしといわれる。3年前述べたように、今後国内の高齢化が加速。65歳以上が3000万人を超え、団塊の世代が75歳以上になる2025年から本格的なビッジネスチャンス。40歳以上の顧客が多いだけに、相当なリターンが見込まれる。人口減に歳入減も重なり、医療をはじめ社会保障費59兆円(1990年度11兆5000億円)との試算から治療より予防。2017年以降セルフメディケーション(自主服薬)を促す上で医療費控除の特例税制が新設された。このため、中長期ビジネスチャンス。ヘルス・ケア(家庭医薬品等販売事業小売)、ライフ・ケア(同卸売)、アクアマジック(売水事業)の連携次第で相乗効果が見込まれる。全国に営業拠点64を数え、70周年を新たなステップにトータルライフ・ケアを再構築。3Qから巻き返しが始まった。
2019年3月期(非連結)は、売上高56億円(1.9%増)、営業利益1億1200万円(105.0%増)、経常利益1億2900万円(79.2%増)、純利益5600万円(382.1%増)と従来通り。配当5円(期末2.5円)を据え置く予定。新小売りシステムの改良・改善に取り組み、他企業との提携を視野に事業領域の拡大を図るという。上昇運が3年続き新たな挑戦。山田社長(73)も英気を取り戻した。当初の中期計画が売上高65億円、営業利益3億円、経常利益3億2000万円、営業利益率4.6%、ROE5.0%(2019年3月期)だけに捲土重来。これから7年、創業来のクライマックスと考えられる。願ってもないポジションにつけた。

>>購読ご案内