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企業レポート

3Q早々沸く ktk   1月11日 (2012.01.10)

連結計画線の折り返し

増収確保が反転の決め手

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ktk(3035・JQ)は善戦。連結計画線の折り返し。反転が見込まれる。昨年12月26日2Q発表によるもので、リーマンショック後も震災、原発事故、円高などデフレ一色。消耗品節約、投資抑制が響き5期連続減収。にもかかわらず黒字確保。1971年の創業来赤字なし。3Q早々リサイクルトナーを通常の倍以上出荷し沸いたという。2Q累計は個別1400万円営業損失、連結で2100万円営業利益を計上。OAサプライ商品の赤字をリサイクルトナーと好採算のITソリューション事業で吸収した。徐々に持ち直している。OAサプライ商品は、独自のweb購買システム「はっするネット」によるもの。ネット通販に営業マンがついており、年間40億円延べ1万1000社のうち、カスタマイズされた約300社で10億円を占め、さらに広がる見込み。昨年1月から7年のノウハウをパッケージにしたFCパートナー応募に13社決定。このうち5社をカスタマイズ化。中でも岐阜東濃の1社で3000社の顧客が魅力という。当面50社をパートナーに迎え、FCでも軌道に乗せる構えだ。一方、売上高の3分の1を占めるリサイクルトナー。100%子会社アイオー・テクノが担当し、過去10年で23万本が37万本規模に成長したものの、価格が2万円から6000円レベルに低下。直近2Q累計販売本数97.7%にとどまった。このため、生産・販売ともに現場情報を集め見直し。ベストメンバー(従業員100人)を投入し巻き返す模様。市場規模500万本の1割が目安で、OAサプライ、ソリューション事業の客層拡大にもつながる。ソリューション事業はセキュリティ、DR(ディザスタリカバリー)関連の客筋だけに入り込むと面白い。

4Q累計(連結)は、売上高88億8500万円(2%増)、営業利益8900万円(82%増)、経常利益8200万円(86%増)、純益3700万円(倍増)の見通し。決算期変更に伴う2012年8月期(連結)は、売上高111億900万円、営業利益1億300万円、経常利益9400万円、純益4400万円の見通し。それぞれ従来通りで配当10円(中間4円)の予定。15ヵ月の変則決算だが、ひところの通年レベル。リサイクルトナー、はっするネット、同FCなど増収確保が反転の決め手とみられる。昨年6月40周年が節目。今年、来年調整運だが、これまで手を打っており結果が出ることも考えられる。仕入れが7割を占める物販とリサイクル、ITソリューションの組み合わせ。伝統の営業力にIT化10年。連結子会社がこれから10年伸び盛り。ソリューション事業も材料含みだ。10日269円で引けたが、3Q早々沸いただけに人気化も考えられる。

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