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企業レポート

ビジネスチャンス Gパッカー 10月17日 (2018.10.16)

フル稼働ピッチ上がる 
グループ基礎固め成長基盤を構築
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 ゼネラルパッカー(6267)はフル稼働。ピッチが上がってきた。9月4日の上方修正によるもので、昨年来国内食品メーカーの更新需要に中国や韓国、アセアンなど海外の受注増が主因。新機種開発や人件費、広告宣伝費など先行投資を吸収し採算も改善。今期連結続伸の見通し。前期44円(4円増配)、今期45円配当を表明している。バブル崩壊29年、アジア通貨危機21年、リーマンショック10年を経過し調整一巡。国内外、食品包装機械の設備更新が表面化。省力・自動化ニーズの要請から市場の高性能・短納期シフトにこたえるものだ。10数年ぶり投入したメカトロハイスペック包装機GP-M3000型が目玉。前期末の連結仕掛品17億6000万円(2.43倍)に片鱗がうかがえる。第5次中期経営計画(2018~20年7月期)を連結グループ基礎固めから成長基盤構築と位置づけ、連結売上高77億円、経常利益4億7500万円、純利益3億2000万円を打ち出した。米国が利上げ局面に入り対中貿易戦争や新興国通貨安など懸念材料に事欠かないが、食品中心にドライもの(粉末・顆粒・固形物等)専業の包装機械メーカー。チョコレート製造で80年以上実績を積み高シェアのオサ機械(連結子会社)と連携し、包装前の工程と包装機械の組み合わせにより出荷まで全行程を提案できるのがミソ。ディフェンシブ(守勢)関連だけに見どころがある。3月に大量取得(5.75%)を届けたファンドが興味深い。19年10月、消費税引き上げ(10%)が焦点。行き過ぎた駆け込み需要と反動が予想され、高価格帯と大型システムの増加が見込まれターニングポイント。保守メンテナンス強化にも余念がない。2020年ないし50年、カカオ豆減少に伴うチョコレート危機が伝えられるのも追い風。2016年(設立50周年)が事業100年の伏線になった。翌年トップ交代が発表され、牧野社長(57)に10年若返り。会長が業界の要職をこなしビジネスチャンスを迎える。ソリューション(問題解決)に打ってつけだ。前期の包装機械受注高55億円5600万円(14.3%増)。今期記録的な水準とみられ、来期以降消化に追われる見通し。10月11日の時価総額34億円(前期末連結純資産35億円)と従来の延長上。1年後、大ブレークも考えられる。
 2019年7月期(連結)は、売上高72億円(1.4%増)、営業利益3億9800万円(7.2%増)、経常利益4億円(6.2%増)、純利益2億7000万円(3.7%増)の見通し。中間配当20円の予定。設備投資2億500万円(前期2200万円)の計画。開発テーマが増加しており、本社近隣に新工場用地を取得する旨明らかにした。ペットフードが海外向け好調なほか、オサ機械が前期黒字展開し面白いファクター。包装機械と連携し全工程提案できればしめたもの。上昇運途上だ。11月28~30日、国際粉体工業展東京2018(東京ビッグサイト)に参加。新たな意欲もうかがえる。

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