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企業レポート

さらにピーク更新 アイケイ 9月20日 (2018.09.19)

10年スパンで駆け出し 
目覚ましいメーカーベンダー事業
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 アイケイ(2722)は連結続伸。2ケタの高い伸び。さらにピーク更新の見通し。製造と卸が一本化したメーカーベンダー事業の収益拡大によるもの。連結子会社のSKINFOOD、ITソリューション事業もバランスを取り戻し活気に溢れている。前期93.2%占めるメーカーベンダー事業が目覚ましい。TVショッピングを起点に生協(同39.8%)、WEB・TV、通販、海外、店舗ルート五つのマルチチャンネルが四六時中フル稼働。TVショッピングのレスポンスアップのため、10月からTVメディアバイイング(放映枠選定)にAIを投入する見込みだ。10年前75%以上占めた生協が40%割れ。横ばい(約68億円)ながら絶対水準を確保しているのが何より。生協中心の通販からメーカーベンダーに脱皮した2012年(創業30周年)が転機。グループ全体会長、個別を社長に仕切り直し15年から次世代設計に切り替え。16、17年破竹の伸びと述べた。前期連結20.1%増収だけに、1Q累計13.5%増収にとどまったが、10年スパンで見ると駆け出しに過ぎない。会社が16年後半新たなチャレンジを手掛かりに上昇運入り。会長(63)と社長(48)が同運で来年から長大運。この上、社長が10年後も50代とあってはまりそうだ。伸びしろがWEB・TVルートから通販、海外、店舗ルートに広がりAI支援。13年2月デビューしたセルフメイクブランド「LB」(エルビー・てんとう虫)が発売5年で8億円規模に育ち前途を先取りしている。1988年から30年、社員主導の制度づくりが布石になった。当時から働き方改革のほか離職率改善や生産性向上、16年採用されたフルタイム制など人材教育のたまもの。ソフトだけで機能しない。精度のいいハードと連動している。9月14日の時価総額148億5900万円(前期末の連結純資産25億2400万円)。市場がいかに将来を嘱望しているかよくわかる。前回述べたダイエットサブリ「プロシア8」がぼちぼち。小振りなSKINFOOD、ITソリューション事業もそれなりに締まり、グループ挙げてインセンティブが上がってきた。
 2019年5月期(連結)は、売上高204億2700万円(11.4%増)、営業利益10億5300万円(17.3%増)、経常利益10億6700万円(18.7%増)、純利益7億1900万円(12.2%増)の見通し。事実上2円増配し期末配当12円の予定。とやかくいわれる中国で11月11日(独身の日セール)が見もの。09年からEC(電子商取引)最大のイベントになっているためで、アリババによると、昨年僅か1日で2兆8777億円(約40%増)決済したという。昨年8月香港に子会社、同10月中国本土に孫会社を立ち上げ海外でもファンつくり。国内外、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)中心にプロモーションを強化するという。2022年(創業40周年)が次のステップ。今年を含め5年、目を離せない場面を迎えた。

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