すべてファンつくり アイケイ 4月25日 (2018.04.24)
LBが次世代の切り札
収益に跳ね返るのも時間の問題
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アイケイ(2722)は確り。3Q一服4Q高水準。来期の助走に入った。主力のメーカーベンダー(製造と卸の一本化)中心に収益拡大。3期連続連結ピーク更新が見込まれる。同事業が90%以上占めるうえ、BtoC(3Q連結累計99.5%増収)とインバウンドを含む海外ルート(同47.1%増収)がリード。通販や店舗ルートも追随しブレイクスルー(限界突破)の状態。前回述べた新体制が軌道に乗った。生協中心の通販からメーカーベンダーに脱皮した2012年(創業30年)、グループ全体会長、個別を社長に仕切り直した15年が転換。16、17年破竹の伸びだ。10年前90%以上あった生協のシェアが3Q連結累計41.5%に後退。国内外、販路拡大に弾みがついた。20日、簡易株式交換によりグレーシャス(東京都港区)完全子会社化を発表。ダイエットサプリメント「プロシア8」(機能性表示食品届出番号B587)ラインナップが一例。これまでwebショッピングで順調に売り上げを伸ばしており。今後生協や通販、店舗、TV・web、海外など同社のルートで拡販が予想される。3月伝えられた年2回、全社員107人会長と個人面談が印象的。1988年から30年、社員主導の制度づくり。いち早く働き方改革に取り組み、離職率改善や生産性向上をもたらした。16年採用されたフリータイム制で残業時間が15%減ったという。17年導入の「里親制度」も海外事業部をきっかけに定着。新卒や中途採用も職場の交流により精気を取り戻した。13年2月にデビューしたセルフメイクブランド「LB」(エルビー=てんとう虫)が発売4年で10億円規模の戦略商品に育ち次世代の切り札。国内メイクアップ5000億円市場に飽き足りない若い女性の心をつかんだ。このほど、ブランドロゴにTOKYOを加えリニューアル。国内のほか米中、アセアン10ヵ国に全チャンネルを動員して拡販。これからアセアンの大半人口ボーナスを迎えるだけに的を得たアプローチ。後半5年クライマックスがやってきそうだ。昨年8月香港に子会社、10月中国本土に孫会社を立ち上げた。2月から東・名証2部に昇格し、1部指定替えを視野に入れた。
2018年5月期(連結)は、売上高188億6000万円(23.5%増)、営業利益10億円(79.5%増)、経常利益10億1000万円(82.1%増)、純利益6億9000万円(62.1%増)の見通し。配当は期末10円の予定。昨年12月1日、及び4月1日付で1株を2株に分割し、前期首1株を4株に分割したとすれば7.5円になる。会社が2年前から上昇運で会長、社長そろって来年上昇運入り。申し分ないポジションにつけた。顧客をはじめステークホルダー(利害関係者)すべてを念頭にファンつくり。美しく・健康に・楽しく生きる商品開発を若い世代が受け入れようとしている。物流の改善が進むと採算の好転を後押し。トップ以下、目の色が変わってきた。後半5年、収益に跳ね返るのも時間の問題だ。