新機種に受注殺到 Gパッカー 3月22日 (2018.03.20)
生産追いつかず拍車
あらゆる手を打ち期待にこたえる
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ゼネラルパッカー(6267)は活況。受注に生産が追いつかない状態。拍車がかかっている。昨年来、大手食品メーカーの設備投資が目立つ一方、同社が10数年ぶり投入したメカトロハイスペック包装機GP-M3000型目当てに受注殺到。仕掛品が前年度末に対し2Q 連結累計10億7000万円(47.8%増)に急増し納期待ち。嬉しい悲鳴をあげている。昨年12月1日、人手不足と開発負担増を主因に下方修正したが、消化吸収に数年がかり。一巡するまでブームの印象。バブル崩壊から30年ぶりといわれ、名糖産業(2207)や山崎製パン(2212)、明治HD(2269)、キューピー(2809)、日清食品HD(2897)など続々。軒並み数100億円規模が目白押しだ。2016年11月、米国シカゴのパックエキスポでデビューした次世代の新機種GP-M3000型も追い風。主力のモデルチェンジに伴うもので、同2000シリーズのハイエンド版。30分かかっていた切り替えを僅か3分でこなし、昨年10月ジャパンパック2017アワーズ受賞リストで優秀賞を射止めた。さらに、子会社のオサ機械が上期計14億3600万円(前上期1億6700万円)の受注を抱えフル稼働。前回述べたように、中長期大化けの公算もある。何より、昨年10月トップが交代し新体制。10年若返っただけにリフレッシュ。にもかかわらず、連結15.9%減収(68.5%営業減益)で折り返し、3月に大量取得(5.75%)を届け出たファンドが慌てたという。しかし、日清食品が20年ぶり575億円、山崎製パンも26年ぶり200億円など大手の国内生産増強が伝えられ気を取り直した。同社はもろに影響を受け、人手や部品、外注先の調達等てんてこ舞い。子会社のチョコレート製造機械が、カカオに含まれるポリフェノールの血圧降下を手掛かりに30年ぶりの受注も考えられる。海外もペットフード中心に大型案件のリピートを期待できる。今期を初年度に第5次中計(3年)で連結売上高77億円(経常利益4億7500万円)を打ち出したが、20数年ぶり経常最高益5億4700万円(1992年7月期)更新が視野に入った。現在、臨時雇用を含め連結198人(2Q末)で手が足りず、あらゆる手を打って期待に応えるという。
2018年7月期(連結)は、売上高67億円(0.7%増)、営業利益2億4000万円(18.4%減)、経常利益2億4200万円(18.6%減)、純利益1億6600万円(12.1%減)に見直した。配当40円(期末20円)を据え置く予定。研究開発費2億4000万円(27.1%増)の計画。3月20日、株式報酬制度の導入に伴う第3者割当により自己株式を処分。役員退職金廃止に代わるものでガバナンス強化。タイムリーに決まった。4月18~21日(土)10~17時「2018中部パック」に参加。モーションコントロールで操作性を10倍にしたGP-M3000型がお待ちかねだ。会社は上昇運にあり、牧野社長(56)よし。今年起きることが数年後の幸運につながるという。