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企業レポート

最高益持ち越す キムラユニ 11月15日 (2017.11.14)

次の新計画で巻き返し 
海外とNLS、CMSダークホース
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キムラユニティー(9368)は端境期入り。連結営業減益で折り返した。最高益更新を持ち越す見通し。10月13日の修正発表によるもので、米国子会社の格納器具受注遅れ・拠点閉鎖費用に自動車サービスの外注費増などマイナス要因。格納器具は国内が健闘し通期45億円(7.3%増)の見込み。NLSも2Q累計44億5800万円(4.1%減)にとどまり後半次第。ポスト・ネット通販が課題になった。中期計画2017最終年度に相当し、来春発表される次の新計画で巻き返し。後半、物流をはじめ自動車・情報・人材サービス挙げて課題に取り組んでいる。従業員が真面目で定着率がいいだけに動じない。25年振りトップが交代し2期目。現場主義が浸透する一方、6月に退任した前副社長が1881年創業(1973年設立)の原点、経緯、体験など語り部。人手不足が和らいだ。社運によると、2018~19年調整運。木村社長(64)も同運で、焦らず懸案解決の2年と出ている。前中期計画2014で連結売上高106.4%、経常利益103.7%を達成しただけに最終年度後半追い込み。それでも、修正予想に対し連結売上高で94.2%、経常利益では73.3%止まり。2018~19年の2年に期待したい。北米と中国子会社が一本立ち。トヨタグループ依存度も2Q連結39.2%に下がり、新規より既存事業見直しによる拡販も考えられる。9月11日から販売を始めた法人向け車両管理者システム「くるまぷり」が一例。スマホによる安全運転と企業コンプライアンス推進向けに開発したもので、専用アプリ導入によりクラウドが危険運転を感知。営業等で使う車両の状況やメンテ、従業員の運転を管理できるという。顧客の要望にこたえBPO(車両管理サービス)のノウハウを応用した。これまで10年以上海外とNLS事業がリードしてきたが、国内でオハコの車両管理台を巡るCMS(カーマネジメントサービス)が息を吹き返すと大きい。2Q連結リース車両保有1万3577台(1.5%減)、同契約2万432台(0.8%増)を数え見直しの余地十分。2015年からBtoBCMSとBtoC車両販売事業がダークホースと述べている。
2018年3月期(連結)は、売上高490億円(4.3%増)、営業利益17億3000万円(1.1%増)、経常利益19億8000万円(0.9%増)、純利益11億5000万円(10.3%増)に見直した。配当27円(中間13円)を据え置く予定。設備投資37億1000万円(前期49億800万円)の計画。リース車両契約2万1000台の見通し。売るには買う身になれという創業の原点に返り、顧客のためにスマート化と活性化を打ち出した新体制。今期後半助走に入り新中期計画で懸案解決に挑戦。市場では三角もち合い放れが見込まれる。

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