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企業レポート

1Qハイペース アイケイ 10月31日 (2017.10.30)

通期連続ピーク更新 
マーケティングメーカーに脱皮 
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アイケイ(2722・JQ)は連結好調。1Q計画を大幅に上回りハイペース。様変わりだ。10月11日の上方修正によるもので2Qも高水準。通期連続ピーク更新の見通し。本社ロビーが活気に包まれている。前回述べたように、生協中心の通販からメーカーベンダー(製造と卸の一体化)に脱皮した2012年(創業30周年)、グループ全体飯田会長(62)・個別を長野社長(47)に仕切り直した15年が転機。さらに、昨年から今年にかけ企画・開発を一貫して行う「マーケティングメーカー」に脱皮。収益拡大に弾みがついた。1Qメーカーベンダー事業の販路別売上高によると、地盤の生協15億9800万円(6.8%増)、web・TV11億300万円(2.8倍)、通販5億7300万円(11.0%増)など全ルート高い伸び。にもかかわらず、1年前51.8%占めた生協の構成比が40.4%に後退。採算の好転も目立つ。目下、物流の改善が課題という。ファンつくりを経営理念に、美しく・健康に・楽しく生きる商品開発が変わらぬテーマ。生協のほかweb・TV、通販、海外ルートが急伸。国内のバラエティストアも精気を取り戻した。世界の高齢・グローバル化に対応するもので、35年のビッグデータ、マーケティング、メーカー機能を軸足に多彩な販売チャンネル開拓に成功。前期からピーク更新が始まった。独自に開発し、発売4年で10億円規模に育ったアイテム70の「LB」(化粧品)がきっかけ。今後、中国やアセアン向けに大変な意気込み。全て日本製に切り替え本格的な展開に入った。国内のメイクアップ市場5000億円といわれ、19日資生堂(4911)が950億円投入し栃木県に新工場建設を発表したばかり。次世代のマーケットをつくり出すのが狙いだ。国内、海外12ヵ国に実績を積み、11月香港で化粧品等販売子会社(合弁)が稼働する見込み。連結子会社のSKINFOODが堅調で、ITソリューション事業も目鼻がついただけに新たな挑戦。ジャンプに相当する。運気好調で2022年(40周年)まで青天井。会長と社長が同運で18年天中殺明け。追って第2、3幕が予想される。10月7日1万1520円をつけ上場来高値を更新した。前週末の時価総額180億円(1Q連結純資産19億9500万円)。11月30日1株を2株に分割し優待も変更の予定。猛烈なアタリがきている。
 2018年5月期(連結)は、売上高185億9000万円(21.7%増)、営業利益7億4000万円(32.8%増)、経常利益7億5000万円(35.2%増)、純利益5億3000万円(24.5%増)に見直した。20円配当(実質10円増配)を表明している。1月10日2Q発表の見込み。何も起きないと上方修正を期待できる。物流が課題と述べた。それ以上に10、20年後をリードする若手の成長が不可欠。高齢・グローバル化を吸収するためで、50、100周年につながる。

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