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企業レポート

増益に転換 キムラユニ   12月28日 (2011.12.27)

戦前戦後3度目の転機

NLS・3PLと海外に活路

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キムラユニティー(9368)は予想以上。10月12日、11月2日修正発表。微増収減益から増収増益に転換した。震災、円高、タイ洪水などトヨタの影響が気掛かりだが、NLS(ニューロジスティックサービス)・3PL事業が2Q連結累計31億円(24%増)に拡大。通期62億円見込んでいるほか、海外重点地区の中国天津・広州子会社が成長し同11億円(53%増)計上。海外計同33億円に見直したのが手掛かり。このため、トヨタ・同グループの構成比が95年上場当時60%強から直近42%に下がっている。22日トヨタが来年の世界生産865万台(ピーク07年853万台)、翌年898万台と発表したが、グループの士気を鼓舞する印象。9月2日述べたように、01年ブラジル合併立ち上げから10年。300億円目前で足踏みしていた売上高が連結経営に移行して400億円レベルに上がった。損益も直近3期リーマンショックをこなし急ピッチに改善。反転の足場を固めたところ。トヨタの信頼にこたえることでNLS・3PL事業と海外に活路を見出した。20、30年後に受け継がれるもので、今年創業130年、実質設立60年に相当し転機。次世代の仕込みを通じて戦前、戦後につぐ3度目の事業確立期。厳しい情勢だが、来年も上昇運。いいポジションにつけている。

2012年3月期(連結)は、売上高377億円(6.5%増)、営業利益11億8000万円(20%増)、経常利益12億4200万円(12%増)、純益6億8000万円(12%増)に見直した。配当は20円(期末10円)を据え置く予定。3Q発表(前期2月4日)が注目される。課題は人材育成。従来の物流・自動車・人材サービスにひきかえ、NLS・3PLや海外事業拡大に伴うもので、プロの育成が不可欠。今年度の採用枠50人(ピーク120人)という。事実、NLS・3PL事業。トヨタの構内物流で鍛えられ、スズケンや楽天・コクヨ子会社のほか6月からTOTOとも取引開始。HV台車を活用したコクヨの成果が全日本物流改善事例大会2011で話題を集めた。分野ごとエキスパートが必要で、これまでの実績をもとに100億円も射程圏。海外と両輪で回していく構えだ。27日665円(1株当たり連結純資産1679円)で引けたが、利回り3%、優待(1000株以上おこめ券5キロ)からも見直しの余地が大きい。

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