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企業レポート

後半反転待ち カネソウ 10月12日 (2017.10.11)

沈黙破り注目浴びた
EXジョイントとみぞ蓋シリーズ
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カネソウ(5979)は巻き返し。総選挙明け出番待ち。転機とみられる。後半需要期入り。年度末追い込みが予想され、出遅れた前半の成約を取り戻す見通し。昨年12月導入したEXジョイント用試験装置を追加購入。本社第3工場の振動・加震台稼働により内製本格化。首都圏の再開発や五輪・リニア関連案件など安心、安全のほか競争力、スピードアップも見込まれる。阪神・淡路、東日本大震災を踏まえ、これまでになく入念なもの。1997年EXジョイント投入から20年。フル稼働を念頭に絶好のポジションにつけた。自ら主張することなく、必要な機能を満たし、まちづくりや都市環境デザインに貢献するスリットみぞ蓋シリーズも魅力的。9月に沈黙を破り、当時555円(1株当たり純資産964円)まで戻し注目を浴びた。前触れに違いない。同29日発表された建設工事受注動態統計調査によると、8月の国内受注高6兆6680億円(8.8%減)。3ヵ月振りマイナスになった。1~3月22兆5360億円(1.8%減)、4~6月19兆20億円(3.6%減)。27年度84兆5230億円(8.8%増)に対し、28年度85兆9830億円(1.7%増)と伸び悩み、29年度マイナスの情勢。首都圏中心に大型工事の遅れや集中豪雨多発、人手不足の影響が大きく、改善余地も限られるだけに後半待ったなし。遅れを取り戻す上で反転の公算が大きい。2022年(創業100周年)にかけて右肩上がり。今年頑張れば頑張るほど天も味方するという社運。近藤社長(61)は、来年3月就任10年。ぼつぼつ結果を出す時がやってきた。ひところ三重県桑名市や朝日町など北勢に約300社といわれた鋳物業者が現在1割余り。本多忠勝(1548~1610=家康の家臣)が桑名初代藩主となり鉄砲の製造を始めたのがルーツといわれる伝統の土地柄。EXジョイントとスリットみぞ蓋シリーズが100周年の架け橋。次の100年を探る上で目を離せない10年になる。11月10日2Q発表の予定だ。
2018年3月期(非連結)は、売上高77億円(6.1%増)、営業利益5億円(67.1%増)、経常利益4億5000憶円(80.9%増)、純利益3億円(90.1%増)の見通し。配当は中間7.5円、期末75円(10月1日10株を1株に併合)の予定。設備投資3億8400万円(前期同)の計画。後半にかかってきた。1997年3月期の売上高143億円、純利益9億3500万円をピークに20年有余。今期以降反転が見込まれ、売上高100億円が回復の目安。97年の上場来高値から2010年同安値の半値戻し7750円。抜いてくると本物だ。

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