数年後大化けも Gパッカー 9月26日 (2017.09.25)
トップ交代し新体制
包装機械と生産機械が連携し市場拡大
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ゼネラルパッカー(6267)は続伸。9月8日トップ交代を表明。連結経営の軸足が決まった。包装機械と生産機械の連携により国内市場拡大を目指すもので、販売体制を強化し海外20%以上が新中期計画の目安。50周年当時から様変わりだ。2011年7月期の単体売上高39億3700万円(営業利益2億2500万円)に対し、前期同57億9500万円(同3億9300万円)に上伸。昨年9月オサ機械を完全子会社化し、前期連結売上高66億5100万円(同2億9300万円)の規模。従業員も単体120人から臨時雇用を含め連結200人レベルになった。今期初年度の第5次中計(3ヵ年)で連結売上77億円を視野に新体制。次の半世紀を巡るもので、梅森社長(66)は取締役会長、牧野取締役開発・技術・生産部担当(56)が代表取締役社長に内定。10月25日の株主総会で新体制を立ち上げる。前期末、外国人株主が3%超(直前期1.2%)に増加した模様。同社の場合、ワイ・イー・データ(15年7月から安川電機の完全子会社)との資本業務提携や海外向けペットフード包装機械大型化、昨年8月発売した次世代の主力機種「GP―M3000」(高機能給袋自動包装機)など通じて比較的高い評価。2年に1度東京ビッグサイトで開かれる「ジャパンパック2017」(10月3→6日)に同機を投入し本格的な拡販を見込んでいる。第5次中計ではメカトロハイスペック包装機のシリーズ開発、ペットフード用包装機のラインナップ強化が目玉。開発・技術・生産担当の最高責任者がトップとなり、会長が業界の要職を兼ねるという今期から見もの。中国の子会社が足場を固め、オサ機械が成長軌道を取り戻すと連結経営に光明。1Q発表(昨年12月2日)が楽しみだ。愛知県のブランド企業(認定番号214)で食品や化学品、医療用品などドライ物のロータリー包装機でシェアトップ。前期から食品機械(チョコレート製造)を通じてユーザー、マーケットニーズを手掛かりに包装機械と連携。50年に1度の脱皮が始まった。ワイ・イー・データのモーションコントロールが控えているだけに、きっかけ次第でスケールアップ。ライバルの東洋自動機(ナブテスコの連結子会社)や古川製作所(非上場)と並び3強の一角で数年後大化けも考えられる。
2018年7月期(連結)は、売上高67億円(0.7%増)、営業利益3億5800万円(22.0%増)、経常利益3億6000万円(21.0%増)、純利益2億4000万円(27.1%増)の見通し。4円増配し44円配当(中間22円)の予定。開発テーマの増加により研究開発費が2億7000万円(24.2%増)の計画。上昇運2年目。今年頑張ると来年花開くという。社長は運気好調で早目の対応が肝腎と出ている。製品別売上高によると、包装機械59億円(3.1%増)に対し生産機械8億円(13.7%減)。大型案件が一服する一方、海外市場(前期10億2200万円)が増加するため、採算の改善が見どころだ。