証券ビュー

企業レポート

近く中期計画 電話施設   12月21日 (2011.12.20)

モバイル系でも実績

光の道半ばだが来年上昇運

企業HPご案内 前回の企業レポート

日本電話施設(1956)は日柄調整。次世代通信インフラ途上。政府による「光の道」半ばを反映している。NTT(9432)のトレンドと重なるもので、福岡や広島に営業拠点を開設。モバイル系でも実績を積み上げる構え。NGNサービス、光関連工事の拡大が続いており、近く中期計画を取りまとめる旨明らかにした。6月に追加出資して連結子会社にしたBMT社もこの一環。VOD事業に対し開発・営業力が評価されたもので、連結対象ではエレクトロニクスに保守メンテのNDSソリューションと双璧。やがて、化けるとみられる。2014年(60周年)が次世代の節目。来年は同社、伊藤社長(59)、NTTも上昇運で期待をもてる。前期衆院議員会館や東京スカイツリ―をものにしたように、内容が評価されると次の声がかかる。福岡、広島にも優秀な人材を投入。モバイル系の巻き返しが楽しみだ。ちなみに、2Q連結累計フレッシュ光関連件数15万件。09、10年度を上回り堅調だが、そもそも2015年にかけて超高速ブロードバンドを全世帯に普及する政策に無理がある。LTE(ロング・ターム・イボリューション=次世代通信規格)も消化難。スマートフォンやアイフォンが市場を掻き回したせいもある。

2012年3月期(連結)は、売上高650億円(8%減)、営業利益12億円(3%減)、経常利益14億円(40%減)、純益7億円(38%減)と従来通り。配当は中間5円で期末未定。前期3Q発表(2月14日)の際期末5円としている。そういえば11月7日の上方修正も前期(11月2日)と同じで、2度あることは3度ある。3度目の正直ともいう。来期NTTのインフラ投資が減るとみられるだけに、震災対応やモバイル系をきっかけに新たな手掛かりがほしいところ。10年スパンでは第2東名、リニア名古屋駅が出番待ち。20日253円で引けたが、3Q、中期計画が注目される。

>>購読ご案内