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企業レポート

下値切り上がる サンゲツ   11月16日 (2011.11.15)

震災対応5月にめど

懐深く関連分野に開拓余地

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サンゲツ(8130)は続伸。2Q連結累計堅調な折り返し。吹っ切れたようだ。震災対応5月にめど。仙台支店中心に機能回復。東北6県で前半30%増収という。構成が全体の5%とはいえ明るい材料。その後台風が子会社のエクステリア事業に特需をもたらし後半寄与。前期7500万円営業赤字だった子会社の照明器具事業も前半1億4200万円営業黒字転換。住宅着工が4~9月6.1%増(9月10%減)だけに7、8ヵ月後インテリア需要にはね返る見込み。予断を許さないが上方修正も考えられる。今期は3期ぶり単体売上高1000億円回復、照明器具事業40億円(営業利益1億円)の目論見。足もとも予想の範囲という。インテリアの市場は、バブル崩壊後中間層の落ち込みが響き頭打ち。同社の場合、91年3月期の経常利益130億円(非連結)をピークに97年3月期121億円でWトップ。半分以下になった2010年3月期60億円(連結)をボトムに反転2期目。欧米債務危機、円高、タイ洪水の影響など気になるが、インテリア中心にエクステリア、照明器具のほか暖炉、工芸、庭園など関連分野に開拓余地。親会社が1000億円でも、子会社が300億円(今期170億円の計画)レベルになると連結売上高でピークと並び内容もこなれる。創業は嘉永年間(1848~54年)だが、2013年(設立60年)が次の節目。2012~13年インテリアが調整運だけに関連分野と連携が望まれる。この間、子会社のエクステリア上昇運、照明器具安定運。今期を含め3期、将来を左右する場面がやってくる。

2Q連結累計は、4%増収、25%営業増益、8%経常増益、20%増益。計画線上にある。インテリア475億円(3.5%増)、照明器具21億円(43%増)の実績。後半エクステリアが伸びる。12年3月期(連結)は、売上高1170億円(4%増)、営業利益77億円(7.5%増)、経常利益80億円(6%増)、純益46億円(8%増)と修正なし。配当75円(中間37.5円)を据え置く予定。来期以降悲観、楽観もなし。連結自己資本比率86%。懐が深いだけに次の一手が注目される。15日1989円で引けたが、徐々に下値が切り上がり出番待ちだ。

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