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企業レポート

商権一本化に傾注 シロキ 9月13日 (2016.09.12)

アイシンと統合本格化 

3年ないし5年で国内外様変わり

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シロキ工業は踊り場。1、2Q国内の商権一本化に傾注。アイシン(7259)との経営統合が本格的に動き出した。ドアフレームやシート部品、ウィンドレギュレータなど譲り受ける外装・機能部品の設計、生産、営業等引き継ぐもので、熊本地震という予期せぬことがあったものの、代替生産を行うことで大車輪の追い込み。統合により機能部品が同社に集約され一本化。4月から新製品開発にも取り組んでいる。4月1日付でアイシンから高橋副社長(59)を迎えるとともに58人出向を受け入れ、同社も7人送り出し一段と交流活発。10月稼働を目前に生産準備たけなわだ。新規顧客拡大を受けて国内の商権を初年度すべて取り込み、3年をめどにアイシンとの事業再編を完了する構え。連結売上高の約40%を占める海外も、5年をめどにアイシンから設計、生産、営業等の委管を受け、北米を主力に中国、タイなど拠点新増設にも対応する。このほか、アイシンと連携により4月から「ベストライン」を目指すプロジェクトを立ち上げた。ともに営々培った生産技術のノウハウを結集するもで、3年以内に豊川工場他に導入。これまでにない生産革命を目指す。前期、アイシンの連結売上高3兆2431億円(9.4%増)に対し、1351億円(7.9%増)が現状。このうち国内が約800億円占め、少なくとも200億円以上事業移管が見込まれる。海外売上高約40%を勘案しトータル1600億円規模。5年後2000億円も視野に入りそうだ。同社がローリングプラン2012~16、シロキビジョン2021で明らかにした2000億円(営業利益率5%)に見合うもの。アイシンをパートナーに国内と北米、中国、タイ、インドネシア、インドを結びグローバル化再スタート。待ったなしのビジネスチャンスが到来した。

ちなみに、2016年3月期(連結)は、売上高1351憶8000万円(7.9%増)、営業利益25億0200万円(13.2%増)、経常利益18億4100万円(37,2%減)、純利益21億9900万円(27.8%増)。売上高を除き計画を下回った。配当8円(70周年記念3円)を実施している。今期開示していないものの、1、2Q統合コスト先行。3、4Qフル稼働が見込まれ集約急ピッチ。設備投資66億円(前期60億円)の計画。来期以降、連結売上高ピーク(08年3月期1435億円)更新から見ものだ。国内3年ないし海外5年で様変わりの見通し。シート骨格機構部品がより小さく薄くなり、レギュレータやドア部品もハイテン(高張力鋼板)を使いこなすと面白い。ものにすると80、90周年にかけて相当なリターンにつながる。今年2月から上昇運。トヨタと同じで松井社長(61)も運気好調。2016、17年の仕込みにかかっている。

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