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企業レポート

タイ立ち上げ 旭化学   10月26日 (2011.10.26)

震災に円高こなし続伸

日本、中国、タイ3国生産体制

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旭化学工業(7928・JQ)は続伸。震災に円高をこなし堅調。7月タイに生産子会社を立ち上げ、1年後稼働する見通し。新工場は首都バンコクの南、車で20分の高台にあり、洪水に見舞われた北部に対し問題ないという。計画通り電動工具部品、自動車部品等プラスチック製品の生産に入る予定。01年中国崑山立ち上げから10年。前期28億9600万円(営業利益2億1500万円)と国内に肩を並べ、来年以降タイでも同規模の生産拠点になる見通し。震災の影響で前期3Q自動車生産が一時停止。やむなく7月8日下方修正したが、その後急ピッチに回復。電動工具は海外販売が好調で4Q巻き返し。足もとも悪くない。来年9月創業50年。タイ立ち上げが焦点になってきた。2012、13年調整運で次の足場を固めるところ。10年がかりで日本、中国、タイ3国生産体制を確立。追って連結売上高100億円が視野に入りそうだ。

11年8月期(連結)は、18%増収、6%営業増益、2%経常増益、23%増益。7月8日の下方修正を上回った。中国の売上高が47%(前期32%)を占めている。12年8月期(連結)は、売上高65億円(5%増)、営業利益4億2000万円(7%増)、経常利益4億円(4%増)、純益2億8000万円(14%減)と慎重な見通し。配当は前期18円(3円増配)から15円(中間4円)に戻す予定。引き続き電動工具が海外で堅調なほか、自動車生産も回復しているのが背景。事実、マキタが来年7月タイ生産子会社(アジアで2番目)稼働予定。トヨタもインドネシア肩入れを表明している。むしろ来年、再来年調整運が幸いしそうだ。26日499円(1株当たり連結純資産1225円)で引けたが、09年から右肩上がりで出番待ちだ。

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