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企業レポート

引き締まる   進和   10月25日 (2011.10.24)

自動車関連がリード

航空機関連も新たな手がかり

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進和(7607)は続伸。2ケタの高い伸び。前期からバランスを取り戻した。4月8日、10月11日の修正発表によるもので、見込みより減収だが収益改善急ピッチ。引き締まっている。リーマンショック、震災、円高にもかかわらず、国内外日本企業の生産回復を物語るもので、過半を占める自動車関連がリード。トヨタグループの設備投資に呼応している。連結売上高のうち、前期の自動車関連64%(直前期56%)、海外売上高26%(同19%)。今期ともに上がりそうだが、直近欧州信用不安、タイ洪水、円高再燃など踊り場の様相。このため、市場は13日発表した大幅増益予想に反応薄。震災後870円(1株当たり連結純資産1051円)中心のもみ合いにとどまっている。今年2月創立60年を数え節目。むしろ鬼門通過現象とみられ、来年のリバウンドが楽しみ。現在調整運だが2年後再び上昇運。焦ることはない。1987年の米国現法以来英国、タイ、中国、インドなど海外事業が収益拡大の真っ只中。今年6月中国天津、7月ブラジルソロカバ営業開始。インドネシアも新設準備に入った。

12年8月期(連結)は、売上高310億円(18%増)、営業利益20億1500万円(44%増)、経常利益19億8500万円(39%増)、純益10億5000万円(17%増)の見通し。配当は前期の33円(3円増配)を据え置き中間16円の予定。来年半ばといわれたMRJの初飛行が半年遅れる見通しになったが、同社の航空機やロケット向け治工具設計・製作や生産ライン、メンテなど「航空宇宙機器センター」も新たな手がかり。ISO90001にJISQ9100追加取得し、もう一皮むけるところにきている。

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