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企業レポート

新体制で復調 アイケイ 4月26日 (2016.04.25)

2円増配優待踏み込む 

回転利くメーカーベンダー事業

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アイケイ(2722・JQ)は復調。昨年8月から新体制稼働。回転が利いている。2012年(創業30年)を境に通販からメーカーベンダー(製造と卸の一本化)に脱皮。1~3Q連結2ケタ増収が続いているためだ。4月12日、2円増配(35周年記念)と踏み見込んだ優待制度を発表。さらに、5年後(40周年)脱皮を目指す。何より個別のメーカーベンダー事業(3Q累計41.2%営業増益)が好調。連結子会社のSKINFOOD事業(同2400万円営業黒字転換)が持ち直し、同ITソリューション事業(同3700万円営業損失)苦戦。グループ全体飯田会長(61)、個別を長野社長(46)が担当し集中している印象。メーカーベンダー事業が食品、雑貨を問わず「美容・健康」をテーマにしぼり商材開発。自社ブランドを立ち上げ提案活発。市場の反応が新鮮である。ひところ90%以上占めた生協向けが55%に後退。一般とBtoCルートが2ケタの高い伸び。生協が50%を切ると脱皮に弾みがつきそうだ。本社受付、エントランスがほのかなオーラを放っている。名古屋駅前、半世紀ぶりに生まれ変わった大名古屋ビルヂングと隣接。2027年リニア開業を視野にカウントダウン。女性社員が過半を占め、ご時世をリードしている。直近、前回述べたTVショッピングが一服。2013年立ち上げた「LB」(PB化粧品)年5億円レベルで堅調。昨年2月大阪にオープンしたインバウンド店舗確り。web中国サイトも結構アタリがきている。韓国の化粧品がアジアで急伸。2015年の輸出3400億円(53%増)といわれ5年で3.5倍。過去最高になった。映画、音楽、TVなどコンテンツ分野の人気が追い風という。同社は今年2月から上昇運。10年追い風。昨年8月の新体制がタイムリーに決まった。美容と健康をテーマに仮説と検証よし。今後リターンが見込まれる。昨年6月販売を開始したPB「マザーズマーケット」。脂質ゼロが受けて現在15アイテム。オリーブオイルバジルや18種国産具材のノンオイルカレー、25種の味わい健康粥など定番になった「ローカロ生活」よりユニーク。20年以上デフレにもまれ磨きがかかっている。

2016年5月期(連結)は、売上高143億円(14.6%増)、営業利益2億1000万円(228.1%増)、経常利益2億3000万円(238.2%増)、純利益1億2000万円と従来通り。配当20円(当初18円)の予定。4Q追い込みに入った。ITソリューション事業の新商品チャットシステム「Smart M Talk」が伸びると様子が変わってくる。来期の売上高150億円が目安。リーマンショック直後80億円割れ。以来引き締まり8年で倍になる見通しだ。生協ルートを基盤に一般・BtoCルートの高い伸びが見込まれる。

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