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企業レポート

2ケタ続伸 ダイセキ    10月20日 (2011.10.19)

震災こなし予想以上

来期ピーク更新も視野に

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ダイセキ(9793)は連結2ケタ続伸。震災をこなし予想以上の折り返し。後半も堅調な見通しだ。単体が回復基調にあるほか、連結子会社環境ソリューションの上方修正が手がかり。1Qと比較して減益になった鉛リサイクルと同増益のタンク洗浄子会社のシナジー効果も見どころ。今期の連結売上高はピークの09年2月期372億円と肩を並べる見込み。円高に伴う製造業の海外工場移転が気になるものの、関東や関西でも処理能力拡大の動き。M&A案件も出ている模様で動じない。来期は復興特需が考えられピーク更新も視野に入りそうだ。今年は上昇運。来年一服するが再び上昇運。2015年(創業70年)にかけて次の山が見える。もっとも、当面エレクトロニクス産業の受注減が気がかり。夏場から重くなった世界経済の減速によるもので、欧州信用不安と円高の収束にかかっている。

2Q連結累計は、28%増収、23%営業増益、22%経常増益、18%増益。計画より7%増収、9%営業増益で折り返した。環境ソリューションが9月7日上方修正。不動産不況の底入れ、土壌汚染対策の見積件数増によるもの。昨年3月九州支店につぎ、11月1日東北支店(仙台市)を開設する予定。12年2月期(連結)は、売上高358億2000万円(14%増)、営業利益62億5000万円(16%増)、経常利益63億8000万円(14%増)、純益34億7000万円(11%増)と修正なし。配当は20円(中間10円)を据え置く予定。3Q発表(前期1月13日)あたり上方修正も考えられる。直近は円高による製造業海外工場移転を気にして1500円中心のもみ合い。19日1475円で引けたが、復興需要やピーク更新が視野に入ると面白くなる。

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