食品が予想以上 ドミー 1月27日 (2016.01.26)
加工センター本格化
正念場こなし毘森公園店にかける
ドミー(9924)は上振れ。連結堅調な折り返し。3Qも確りだ。日用雑貨を含め92%占める食品が予想以上。加工センターの稼働率アップも手掛かり。反転軌道に乗り始めた。新体制2期目後半。追い上げが見込まれる。2Q連結累計によると、食品・日用雑貨3.7%増収。既存店ベース客数3.0%減、買い上げ点数4.2%減に対し客単価3.5%増。連結3.5%増収、27.6%営業増益となり計画を上回った。愛知県西三河が地盤だけに、連結最高益を計上したトヨタ(7203)の賃上げが背景。円安や消費増税に伴う値上げを消費者が受け入れた。特売より品質のいいものがさばけたという。当時株高で景気回復期待もうかがえる。一方、ルーツの衣料品8.6%減収。衣料中心のデパートやチェーンも苦戦している。消費者が衣料や住関連より食品を優先。中でも生鮮4.8%増が目立つ。日本チェーンストア協会によると、1月21日発表された2015年の全国スーパー売上高13兆1682億円。既存店ベース0.7%増で19年振りプラス。前年比2.5%伸びた食品がリードしている。年末年始、暖冬で季節商品や鍋もの不振にかかわらず、オセチをはじめハレの商品が動き3Qよし。前回述べたように、2月下旬豊田中心部に「毘森(ひもり)公園店」がオープンする予定で4Q 見もの。延べ9億円投入し初年度12億円(直営)の計画。閑静な住宅地でカフェと回転寿司が愛嬌。昨年暮れの岩津店より人口密度が高いため期待にこたえるという。矛盾するが、高品質と低価格が梶川社長(47)の2本柱。来年にかけて同市内に大手や地場の出店が相次ぐ模様で気合が入っている。同社の場合、近隣に他社が出店しても半年程度で持ち直す例がほとんど。安心と安全管理を徹底しIT化を進める岡崎食品加工センターによるものだ。1995年立ち上げ昨年丸20年。数年来黒字が定着し今後リターンが本格化する見通し。IoTを視野に受発注の精度が一段と上がりそうだ。国分(ドミー会の会長会社)と組んだ新物流センターも合理的。何もかも自前の必要なし。三河湾の地物を使った加工センターの特製ひもの、成城石井よし。高品質と低価格に地産地消、おもてなしにも一定の評価。付加価値をつけるところにきた。
2016年5月期(連結)は、売上高349億6000万円(2.0%増)、営業利益3億8300万円(6.6%増)、経常利益3億9000万円(0.6%増)、純利益1億8900万円(8.7%増)に修正なし。配当10円(中間5円)を据え置く予定。設備投資13億円(当初11億円)の計画。期末35店舗になる。2013年(創業100年)まで調整運。14年から上昇運。タイムリーに新体制が動き出した。社長は今年2月から上昇運入り。次の100年、足場を固める10年になる。14、15年正念場をこなし、16年「毘森公園店」にかける。