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企業レポート

福島印刷   4月5日 (2011.04.05)

逆風にめげず1円増配

12年から5年つづく上昇運

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福島印刷(7870)は堅調。逆風にめげず1、2Q増収を確保。復元増配1円を実現する構え。ITやネットワーク化に伴う市場の構造変化に対応している。従来のビジネスフォーム、カラー・文字物関連をこなす一方、IPDPやDMDPなど外注・販促データプリントサービスが2ケタの高い伸び。設計から製造、営業活動を結ぶ一貫した標準化により原価・販管費の改善も手がかり。トータルで好転している。3・11大震災により用紙調達、イベント中止、首都圏営業など影響が出ているが、追って復興需要が見込まれ心配ない。3、4Q反動がくれば次期以降取り戻す見通し。ちなみに、2Q累計受注高28億円(6%増)のうちIPDP2億6500万円(35%増)、DMDP13億1200万円(21%増)。販促告知、事務通知、ラテックスパック(郵便はがきトータル発行サービス)など健闘。08年(創業80年)を節目に流れが変わり、同年リーマンショックで拍車がかかった。さらに、今回の大震災で構造変化に弾みがつきそうだ。

2Q累計(非連結)は、6%増収、営業利益7200万円、経常利益6100万円、純益300万円の折り返し。3月31日修正のように、純益(有価証券減損処理)を除き計画を上回った。昨年11月18日から役員の任期が1年になり緊迫感がうかがえる。11年8月期(非連結)は、売上高55億3000万円(3%増)、営業利益1億9200万円(3.3倍)、経常利益1億6800万円(4.1倍)、純益9600万円と修正なし。配当は9円(期末5円)の予定。昨年10月に10、11年正念場と述べたが、12年から上昇運で5年つづく。06年第2工場棟新築、高速8色輪転機導入。08年高速インクジェットプリンター投入が生きてくる。2Q累計2億3100万円償却負担(前期4億9300万円)計上しピークアウト。一方、市場は逆三尊のボトムアウトになりそうだ。

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