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企業レポート

2Q底入れ 福島印刷     4月2日 (2010.04.02)

DPの受注増手がかり

微差が大差につながる

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福島印刷(7870・名2)は2Q底入れ。同累計2%増収の折り返し。持ち直している。1Q30%、2Qも16%伸びたDM・DP関連サービスの受注増によるもので、3Q以降反転の手がかり。3月31日発表した2Q累計は、主力ビジネスフォームとカラー・文字物の減収が響き下振れしたが、昨年2月受注開始した「ラテックスパック」(圧縮ハガキサービス)を目玉にDP関連が切り返し。通期では計画通りという。

06年本社隣接地に第2工場棟をつくり高速8色輪転機、08年高速インクジェットプリンタ導入。DPサービスの先行投資に踏み切った。微差が大差につながるという。しかし、リーマンショック。IT化による紙媒体後退、不況による広告費圧縮、原材料高止まりなど見込み発進の反動。08年(創業80年)を節目に大回り3年の調整に包まれた。2010、11年反転と反落による底固め。設備投資(前期7億7200万円)一巡、償却負担も峠を越すだけに、目下正念場とみられる。

10年8月期(非連結)は、売上高53億円(2%増)、営業利益5000万円、経常利益2600万円、純益1400万円と修正なし。配当8円(期末4円)を据え置く予定。08、09年390円を戻り高値に頭打ちだが、10、11年高値更新が見込まれる。社長みずから確実・信頼・独自性が持ち味という経営。DP(データプリントサービス)の将来性を織り込んだ先行投資が生きてくる。

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