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企業レポート

3、4Q巻き返し クロップス 11月17日 (2015.11.16)

ポスト・スマホが焦点 

携帯値下げ年度内持ち越し

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クロップス(9428)は回復。2Q連結2ケタ増収増益の折り返し。通期予想を据え置いた。10月30日の修正発表によるもので、政府の携帯料金値下げを巡り年内に一定の結論。動向や影響を年度内に持ち越したもの。上方修正にかかわらず、移動体通信事業の採算悪化が気掛かり。同質化やMVNO(無線通信インフラを他携帯事業者から借り受けサービスを提供する業者)台頭、SIMロック解除など過当競争に拍車がかかり、同個別14.0%増収(79.9%営業減益)が前半の経過。3、4Q巻き返しに全力を挙げる構えだ。一連のコスト見直しをはじめ人材教育、提案営業、拠点リニューアルなど日増しに意欲的。7月29日、愛知、岐阜、三重、静岡、長野県下auショップ予選を勝ち抜いた10人のファイナリストが過去最高の接客体験を披露した「au CS AWABRDS 2015 中部大会」で同社が3人を占め準グランプリを受賞。8月7日、auショップ豊橋佐藤が近隣の豊橋向山と統合しロケーションアップ。10月30日、auショップ豊田高橋の移転オープンも三河地区最大級(100坪)で話題になった。auは出会いを通じて全ての価値が集い合う世界の実現を目指し、会うに始まり合うに行き着くのが由来という。同社がKDDI(9433)の1次代理店(4.1%出資)になって26年。よく馴染んでいる。そのKDDIが4~9月期連結3年連続ピーク更新。携帯からスマホ移行が過半を超え、政府の料金値下げを受けて胸突き八丁。通信のほかネットの商品を店頭で注文したり、中古スマホの下取りサービスが伝えられるなどポスト・スマホが焦点になっている。同社の場合、連結子会社の人材派遣(2Q累計営業利益1100万円)、ビルメンテナンス(同9700万円)、飲食店舗賃貸(同1億1300万円)、文具事務用品卸(同6400万円)、包装資材卸事業(同1200万円)を結びグループを形成。11月12日に文具事務用品卸と包装資材卸の子会社合併と商号変更を決め、来年1月1日から一元化に向けて動き出す見込み。事業内容や取引先、地理的にも共通項が多く相乗効果と合理化を期待できる。

2015年3月期(連結)は、売上高333億2200万円(23.3%増)、営業利益7億2000万円(39.0%増)、経常利益同(39.5%増)、純利益3億1100万円(74.1%増)の見通し。配当は期末5円(当初4円)に戻す予定。優待も5単位(500株)以上を対象にオリジナルカタログギフト5000円相当に改める。前回述べたように、小池社長(57)が毎月店長を集め情報交換。店舗巡回も浸透し求心力がうかがえる。会社は来年から運気好調。社長が追い越すのが見どころ。ドコモ(9437)やソフトバンク(9984)にないKDDIの持ち味を引き出すチャンスだ。逆境に見えるが、2017年(40周年)を目安に上昇運。15~16年の仕込みにかかっている。

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