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企業レポート

震災こなす 一六堂   10月5日 (2011.10.04)

予想以上の折り返し

何が起きてもビジネスチャンス

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一六堂(3366)は堅調。予想以上の折り返し。震災をこなし持ち直してきた。9月16日の上方修正によるもので、計画より早い既存・新店の売り上げ回復が手がかり。一連の販管費改善も支援材料。7月14日発表した当初予想を上回った。後半、需要期入り。慎重だけに期待をもてる。震災以降客足1割、店舗2割減といわれる居酒屋業界。新橋の1棟借りが成功したほか、7月19日東京カルビ羽田空港店、直近9月27日仙台牛たん荒八重洲店もヒット。人材次第でさらに伸びるとみられる。来期の出店を15(今期12の予定)とすれば、概ね営業キャッシュフロー(前期連結6億9700万円)で賄えるという。2015年(20周年)が仕込みの目安。その後環境変化により周囲から引き立てられるという。06年(19店舗)と08年(17店舗)持ちかけられたM&Aがきっかけ。人材の層が厚くなればレベルも上がる。原価半値、鮮魚翌朝到着といわれる11漁港の買参権が目玉。塩釜が被災しただけに、何らかの形で現地支援するとグループ全体(8月末83店舗)にはね返る。

2Q連結累計は、9%増収、営業利益2.2倍、69%経常増益、12%増益。1Q(3~5月)1%増収、71%営業減益にひきかえ大幅に好転した。12年2月期(連結)は、売上高96億3900万円(9%増)、営業利益5億5900万円(31%増)、経常利益6億7200万円(20%増)、純益2億6200万円(23%増)と修正なし。配当は1050円(中間525円)を据え置く予定。昨年から上昇運。何が起きてもビジネスチャンス。季節でいえば春の印象。4日2万6500円(連結1株当たり純資産4万8684円)で引けたが、毎年44兆円国債に回っている資金が株、不動産に流れ始めると水準訂正。円高デフレがら円安インフレになると一変する。

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