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企業レポート

パワーアップ図る Gパッカー 9月28日 (2015.09.25)

事実上中期計画を実現

収益の安定と拡大目指し足固め

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ゼネラルパッカー(6267)は踊り場。売上高3期連続ピーク更新直後の反動。慎重に構えている。国内の設備投資が緩やかな回復をたどる一方、米利上げと資源価格安を巡り新興国通貨の切り下げが目立つためだ。昨年9月発表した第4次中期計画の売上高55億円、営業利益2億9500万円、経常利益3億円、純利益2億円(2017年7月期)を事実上実現。前期、中国13台をはじめ台湾、インドネシア、ベトナムなどアジア中心に31台(22台増)。延べ12億400万円(海外売上高27.1%)計上した新記録が手掛かり。これまで大型・高額案件の一部に資本業務提携先ワイ・イー・データのロボット応用システムを納入し累計9件。海外事業の強化、ワイ・イー・データと連携によるソリューションビジネスの拡大を目指す同計画スタートダッシュ。今、来期反動を吸収すると第二幕。持続的成長に向けてグローバル企業に脱皮する見通し。問題解決型企業として顧客の悩みに素早く対応するところが受けている。最近、同社を模倣した中国メーカーが日本に上陸。ビジネスには軍事、外交など政治的な対立が見られず本格的な競争が始まった。今期は前期の機械受注136件(5件減)、32億1600万円(38.0%減)がベース。国内で戻す一方、海外では落ち込む見込み。小型機が増加し中・大型機横ばいという。大型案件の確保と受注件数増が狙いだ。中期計画の数値に変更なし。当初通り、高いレベルで収益の安定と拡大を目指し足固め。売上高60~80億円をターゲットにパワーアップを図る。人材育成、設備投資、研究開発、外注増などキャパ増強に余念がない。コヒー用氷包装ラインに続きスーパーやコンビニで「グラノーラ」が受けており同社に存在感。にもまして、持続的成長とグローバル化に中国の取り込みが不可欠という。現在、顧客の間で「使ってみるとゼネラル」といわれ、機械のほか保守消耗品その他でリード。前期高額な開発テーマ増加に対し3億9400万円(97.1%増)投入した研究開発費が印象に残った。従業員(前期末131人)をじわじわ増強している。

2016年7月期(非連結)は、売上高50億円(7.6%減)、営業利益2億4800万円(20.9%減)、経常利益2億5000万円(21.8%減)、純利益1億6500万円(28.5%減)の見通し。配当は、来年2月1日5株を1株に併合するため中間3.50円、期末17.50円の予定。研究開発費2億6500万円の計画。来年、調整運明け。梅森社長(64)が運気好調でワイ・イー・データも同運だけに後半追い風。地道な開拓が実を結びそうだ。10月13~16日、JAPAN PACK 2015(日本国際包装機械展)が東京ビッグサイトで開催される。同社のブース東1ホール1-819。粉コーヒー充填包装専用コンパクト給袋包装機(GP-9S-DV型)と縦トレー挿入付GPスタンダード2000型の進化系包装機が見ものという。2021年(創業60周年)が持続的成長・グローバル化元年とみられ、前期に続き今、来期の仕込みにかかっている。

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