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企業レポート

もち合い続く マルサンアイ 10月28日 (2010.10.28)

注目される1Q発表

60周年もスタートダッシュ

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マルサンアイ(2551・名2)は踊り場。直前期急回復を受けて前期高水準。今期60周年を数え、三角もち合いが続いている。連結売上高、純益ともに最高の見込みだが、直前期21%、前期6%伸びた豆乳が今期2%弱にとどまるのが主因。前期酷暑もあり4%強落ち込んだみその黒字転換(前期営業損失2億6300万円)が支援材料。ボトル容器につめた液状みそや、子会社の玉井味噌からカップ匠・聖などこだわりの提案商品も出始め、60周年キャンペーンを展開するもののパンチ不足。直近2期も需要期入りの1Qで稼いでおり、同キャンペーンもスタートダッシュにかかっている。早くも来年の1Q発表(前期1月29日)が注目されるところだ。08年12月トップ交代が見事決まり、09年3月発表した「ひとつ上の豆乳」(前期推定2億8000万円)がクリーンヒット。洋梨、珈琲タイプを加え5シリーズになった。今年4月から生菌タイプの発酵豆乳グルトを中部地区でテスト販売。牛乳由来のヨーグルトにない手ごたえという。一方、前期5億7100万円特損を計上した海外向け豆乳ボンソイの回収一巡。7~8億円に下振れした海外売上高を1割程度戻す計画。暦では来年3月60周年とあって節目、次世代の様相しきり。社運を見ると、来年油断禁物という。

10年9月期(連結)は、1%増収、5%営業減益、22%経常増益、4%増益と計画線。1、2Q計画を上回ったが、3、4Q伸び悩んだ。

11年9月期(連結)は、売上高208億8900万円(4%増)、営業利益7億700万円(35897)、経常利益6億7800万円(6%増)、純益3億7000万円(11%増)の見通し。配当は期末6円を据え置く予定。設備投資13億円(前期8億円)の計画。豆乳の合理化・自動化ライン中心に意欲的なもの。みそ復活、豆乳脱皮の印象。大豆の可能性を最大限ひき出すのがテーマになっている。原料大豆は今期めど。来期の調達はこれからだ。

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