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企業レポート

変化率大きい シロキ 9月1日 (2015.08.31)

経営統合後様変わり 

トヨタグループと一体化急ピッチ

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シロキ工業(7243)は尻上がり。2Qから急ピッチ。3~4Q弾みがつきそうだ。来年4月、アイシン精機(7259)と経営統合を控えているためで、5月株式交換比率(アイシン1対シロキ0.074)に合意。以下、12月下旬契約締結日。来年1月上旬臨時株主総会基準日。同2月下旬契約承認臨時株主総会。同3月29日上場廃止。同4月1日効力発生の予定。昨年12月19日発表され、トヨタ紡織(3116)と3社で詰めた。2010年10月、トヨタ(7203)が東急(9005)に代わり筆頭株主になって間もなく5年。当時から統合を模索していたといわれ、13年春以降本格的な検討に入った模様。実現に近づいた。グループ内で部品の重複領域が多く、海外勢に対抗する上で統合による価格競争力の強化が狙い。5月の修正発表でシート骨格部品事業をトヨタ紡織に譲渡し、今期特益15億円を計上するのも一環。前期連結売上高の37%を占めるウィンドレギュレータ、譲渡分を除くシートリクライナ・アジャスタ、ドアサッシなど主力製品のほか、バックドアロック、トランクロックなど同社に集約され、来年度から連結売上高が大幅に増加する見込み。アイシンは連結子会社181を数え上の方という。統合後も商号と本社所在地、従業員など基本的に現状通り。事業集約・経営統合を進め、アイシンとの人材交流を通じて連携を強化する。アイシンが来年から上昇運で伊原アイシン社長(64)も同運だけに恵まれたポジション。統合早々連結大幅増収が見込まれ、営業最高益(2011年3月期64億円)更新が視野に入りそうだ。前回述べたように、事実上無借金。リーマンショックを境に国内再構築、海外現地対応が目立ち、ビジョン2021、ローリングプラン2012~16を掲げトヨタグループと一体化。来年(設立70周年)から10年2度目の事業確立期とみられ、今回の統合が成功すると様変わりになりそうだ。2011年松井社長(60)就任からタイ第2工場、インドネシア工場稼働。インドに合弁会社を設立し、出資比率50%以上に引き上げた。昨年秋マツダ、今年後半ホンダにもシート部品納入が決まり、国内自動車大手すべて同社と取引。モチベーションが上がってきた。

2016年3月期(連結)は、売上高1316億円(5.1%増)、営業利益30億円(35.7%増)、経常利益28億円(4.5%減)、純利益33億円(91.7%増)に見直した。配当は5円(中間2円)を据え置く予定。設備投資61億円(前期58億円)の計画。1Q8.8%増収、64.1%営業減益だが、経営統合や生産準備費用によるもので、後半新型プリウス投入が見込まれ尻上がり。4Qフル稼働も考えられる。年度末に上場廃止を決めたものの、3~4Q活況、来期大幅増収が予想される場面。来年調整運明け。統合前の仕込みがものをいいそうだ。トヨタグループのしんがりで変化率が大きいと考えられる。

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