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企業レポート

2Qから本格化 名古屋電機 6月3日 (2015.06.02)

ピーク更新打ち出す   

第2の創業を目指しパートⅡ

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名古屋電機工業(6797)は上振れ。 前期、10年振り売上高150億円突破。2017~20年度、ピーク(1997年度223億円)更新を打ち出した。これまで5年、第2の創業を目指し基礎固めに打ち込んだ干場社長(66)のパートⅡ。古巣のパナソニック(6752)が苦難の末光明を見出したように、後半5年一丸となって情報装置、検査装置、照明・車載事業を再構築。次世代のビジネスモデルを確立するのが狙い。経営への思いや前期の反省、今期の課題など総括。中間配当5円(うち創業70周年記念3円)を表明。同時に社会へ貢献を呼びかけた。8月に戦後70年を数えるが、同社は来年4月創業70周年。2Qから本格的に動き出す見込み。1966年12月、日本初の遠隔操作による電光情報盤を開発。1号機を当時の建設省(岐阜国道工事事務所)に納入し来年で50年。2Qから1年後、何が変わるか楽しみだ。2月18日、第一実業(8059)と資本業務提携を発表し、第一実業の子会社(高性能はんだ印刷検査装置事業)を1億8000万円で4月1日譲り受け。市場拡大に取り組み始めたのが一例。新年度、検査装置の売上増を見込んでいるだけに黒字転換が課題。情報装置、照明・車載事業にしても採算の改善待ったなし。初年度計画を下回ると後手に回り、中国とインドの情報装置事業にも影響が出る。このため、開発が遅れた検査装置の新製品投入を口火に打って出る構え。M&A関連でアンリツ(6754)とタイアップした情報装置事業の脱皮も考えられる。2020年度の売上高、営業利益が新たな目安。会社が今年から上昇運でプラス方向に大きなうねり。社長も今年から3年盛運で追い風。記念増配に踏み切り、計画を下回るようでは社会貢献もおぼつかない。2Q発表(前期11月7日)から注目を浴びそうだ。何しろ、前期10月28日、2月6日、4月28日にも上方修正している。
2016年3月期(非連結)は、売上高168億円(12.0%増)、営業利益1億7000万円(68.6%減)、経常利益1億8000万円(68.5%減)、純利益1億6000万円(75.1%減)の見通し。配当10円の予定。設備投資の計画なし。しかし、日経が5月30日まとめた2015年度全産業の設備投資計画28兆円(10.5%増)。3年振り2ケタの高い伸びが見込まれる。前期小口案件や震災復興による追加受注、受注済み案件の増額など逐一こなしたのも新たな手掛かり。何より、設備投資増で検査装置が息を吹き返すと高採算だけに上振れ。リスクを取って前に進むという。

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